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【大引け概況】
20日の日経平均株価は3日続伸し、前日比128円84銭高の2万1431円49銭と2018年12月17日以来およそ2カ月ぶりの高値で終えた。
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前日の米国市場で、米中貿易協議への警戒感が後退したことから、東京株式市場でも買いが優勢となった。取引開始後に為替が円安・ドル高方向に進んだことも好感され、日経平均株価は午前中に一時、前日終値比192円高の2万1494円まで上昇。午後は円安一服とともに利益確定売りが出て伸び悩んだが、終日プラス圏で推移した。
 
米中貿易協議が次官級、閣僚級と続くため、その行方を見極めようとまだ様子見の市場参加者も少なくない。「海外勢の売買は目立たず、新規材料待ち」の状況で、商いは薄く、個人投資家らの個別物色が中心だった。
 
市場からは「後場、急速に値を消す場面があったが、単なる利益確定売りだとしたら雑すぎる。今のところ、これと言った話は出ていないが、ここからは上がれば上がるほど戻り売りが増してくるのは確かだろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400も3日続伸。終値は前日比61.78ポイント高の1万4327.29だった。東証株価指数(TOPIX)は6.95ポイント高の1613.47で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆922億円、売買高は11億6836万株と、引き続き低水準だった。東証1部の値上がり銘柄数は1196、値下がりは846、変わらずは88だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、非鉄金属、電気・ガス業、卸売業の上昇が目立った。下落は石油・石炭製品、鉱業、証券・商品先物取引業など。
 
個別では、ソフトバンクグループが群を抜く売買代金で高いほか、ソニーも上値追い。トヨタ自動車、ホンダも買いが優勢だった。三菱UFJ、ファーストリテは小幅高。三菱商事が買われ、ダイキン工業も堅調。住友鉱、アルコニックスが大幅高に買われ、エスクロー・エージェント・ジャパン、ペッパーフードサービスも値を飛ばした。シャープも活況高。ソースネクストも商いを伴い高い。
 
半面、富士通が売られたほか、東京エレクトロンも冴えない。アンリツも利益確定の売りに押された。レオパレス21が反落、アウトソーシングも大きく値を下げた。TOKYO BASE、ポーラ・オルビスホールディングスが下落、TOYO TIRE、IBJも安い。
JXTG、国際帝石がさえない。野村、SBIが下押し、レオパレス21も売られた。
 
東証2部株式指数は前日比34.53ポイント高の6774.79ポイントと4日続伸した。出来高5522万株。値上がり銘柄数は234、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、築地魚市場が一時ストップ高と値を飛ばした。MRKホールディングス、価値開発、スリープログループ、Jトラスト、リミックスポイントが買われた。
 
一方、ユタカフーズ、日住サービスが昨年来安値を更新。デュアルタップ、ぷらっとホーム、オリエンタルチエン工業、くろがね工作所、RVHが売られた。