前日の米株高や、為替相場の円安・ドル高進行を受けて、朝方から買いが先行した。
米国市場では、下落していたハイテク株が買い戻された上、4〜6月期の決算を発表した米アップル株が時間外で大幅高。日本でも関連の電機機器や半導体株などへの買いにつながり、相場全体の支えとなった。
午後に入ると、銀行株の上昇に伴い、日経平均株価が上げ幅を拡大した。200円近く上昇する場面もあり、終値で2万2700円台を回復した。
市場からは「後場は、きのうの日銀の金融緩和継続・強化を評価し、外国人投資家が買いを入れているのだろう。決算発表の最中で外国人が買い続けるかは不透明だが、チャート上では日経平均2万3000円近辺が意識されてくる」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比141.27ポイント高の1万5641.05だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、終値は同16.47ポイント高の1769.76だった。
東証1部の出来高は17億6725万株、売買代金は2兆9652億円。騰落銘柄数は値上がり1144銘柄、値下がり888銘柄、変わらず71銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、非鉄金属、その他製品の上昇が目立った一方、空運業、金属製品、その他金融業などが下落した。
個別では、前日に決算発表した任天堂が売買代金トップで6%を超える上昇となり、ソニーは4%超上昇した。決算発表銘柄では日東電やJFEも急伸。ソフトバンク、トヨタも買われた。中国当局による景気対策への期待からコマツやファナックが高い。
三菱UFJ、みずほ、三井住友といった銀行株は長期金利の上昇を受けて買われ、保険株も第一生命HDなどの上げが目立った。
また、元気寿司とスクロールは買い気配のままストップ高比例配分となった。
一方、前日に決算を発表したパナソニックが年初来安値を付けたほか、ファーストリテ、スタートトゥや村田製が売られた。また、イマジカロボはストップ安比例配分となった。
東証2部株価指数は前日比24.20ポイント高の7387.87ポイントと4日ぶり反発した。
出来高9138万株。値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は203となった。
個別では、アイ・アールジャパンホールディングス、エスティックが年初来高値を更新。堀田丸正、昭和化学工業、アサヒ衛陶、エルナー、東亜石油が買われた。
一方、サイオスがストップ安。エスビー食品、スーパーバッグ、ダイナパック、西芝電機、戸上電機製作所など9銘柄は年初来安値を更新。日本和装ホールディングス、ビート・ホールディングス・リミテッド、ケミプロ化成、スターフライヤー、セーラー万年筆が売られた。