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【大引け概況】

2日の日経平均株価は4日続伸し、前日比455円12銭高の2万7533円60銭で終えた。
 
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きょうの東京株式市場は、リスクオフの巻き戻しによる上昇相場が継続した。前日の米国株市場では、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って続伸した。これを受けて、東京株式市場でも海外投資家などのリスク許容度が高まり、ハイテク主力株中心に幅広い銘柄に買いが広がった。
 
取引時間中は米株価指数先物が上値を指向したこともあって、これを横目に市場のセンチメントが強気に傾いた。年初からバリュー株シフトの流れを受け高PER株への売り圧力が顕著だったが、足もとでは売り込まれたグロース株への買い戻しが目立つ状況にある。
 
日本時間2日の取引で、主要ハイテク銘柄で構成する米ナスダック100株価指数の先物が高く推移。米長期金利の上昇にも一服感があるなか、日本株には買い安心感が広がった。市場予想を上回る好決算を発表した銘柄への買いも目立った。
 
幅広い銘柄に物色が向かうなか、売り方の買い戻しも入った。年初から下げが大きかった高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の戻りが大きく、日経平均は次第に上げ幅を広げた。
 
日経平均を対象とするオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は1月27日に30を上回ったが、2月2日には22を下回った。相場が急変動するリスクへの警戒が和らぎ、買い安心感が広がった面もある。
 
JPX日経インデックス400は反発した。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、前日比40.50ポイント高の1936.56で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆3243億円と、5営業日連続で3兆円を上回った。売買高は13億7456万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2040と、全体の約93%を占めた。値下がりは111、変わらずは32銘柄だった。
 
 
 
業種別株価指数(33業種)は、空運業、証券・商品先物取引業、鉄鋼、サービス業、電気機器が上昇率上位。下落は海運業など2業種。
 
個別では、売買代金で群を抜くレーザーテックが反発したほか、ソニーグループも大商いで上値追い。キーエンス、ソニーGが買われ、富士通も大きく上昇した。東京エレクトロン、信越化学工業なども高い。サイバーは7%高。アイロムグループが急騰、テクノプロ・ホールディングスも値を飛ばした。ダントーホールディングスが物色人気となり、アシックスも買いを集めた。野村や塩野義、ANAHDの上昇も目立った。
 
半面、村田製作所が売られ、デンソーも冴えない。三菱電機、コニカミノルも値を下げた。ファーストリテイリングが売りに押され、ベイカレント・コンサルティングも下落。大塚商会が急落したほか、プリマハム、ベネフィット・ワンも大幅安。カルビーの下げも目立った。
 
東証2部株価指数は前日比80.26ポイント高の7228.31ポイントと4日続伸した。
出来高1億4367万株。値上がり銘柄数は308、値下がり銘柄数は95となった。
 
個別ではアライドテレシスホールディングスがストップ高。高砂鐵工は昨年来高値を更新。アサヒ衛陶、SDSホールディングス、Abalance、クシム、インタートレードは値上が買われた。
 
一方、古林紙工、日本インシュレーション、東邦金属、阪神内燃機工業、中北製作所など8銘柄が昨年来安値を更新。クオンタムソリューションズ、村上開明堂、コンテック、日本抵抗器製作所、東京ソワールが売られた。