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終値で2万円台を回復するのは7月27日以来。
 
前日の欧州株市場が全面高だったほか、米国株市場ではNYダウが6日続伸でナスダック指数も小幅ながら反発、きょうのアジア市場も総じて高く、世界株高のなかでリスクを取る動きが継続した。為替市場では朝方は1ドル=110円台前半の推移だったが、取引時間中に110円90銭台まで円安方向に振れ、これが輸出株中心にフォローの風となった。
 
1日夕に米アップルが発表した2017年4〜6月期決算は増収増益となり、恩恵を受けやすい電子部品関連株が買われた。日経平均の上げ幅は一時127円まで広がった。
日経平均は朝方に2万100円台に買われた後は伸び悩む場面もあったが、後場に買い直されきょうの高値をつけた。ただ、終盤になって上げ幅を縮小した。
 
JPX日経インデックス400は続伸し、前日比48.70ポイント高の1万4540.00だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、5.88ポイント高の1634.38だった。
業種別TOPIXでは、「電気機器」の上昇率が大きかった。
主力株で構成する「TOPIX コア30」の上昇率はTOPIXを上回った。
 
もっとも前日に好決算を発表したソニーは続落した。決算発表前に上昇が目立った銘柄は「長期で保有する投資家から利益確定売りが出やすい」という。市場予想を下回る決算内容や厳しい業績見通しを示した銘柄にも売りが出た。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4510億円。売買高は17億1845万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1172と全体の58%を占めた。値下がりは719、変わらずは130銘柄だった。

個別では、任天堂が再び売買代金トップに返り咲き株価も上昇、米アップルの好決算を受け、日電産は株式分割を考慮した実質ベースでの上場来高値を更新した。村田製やTDK、日東電も買われた。今期通期増益を発表したJFEは大幅高。キーエンスは年初来高値を更新した。ベンチャー企業の買収が伝わったKDDIは買われた。
保土谷化学工業は前日に続くストップ高となった。ルックが急騰、GMB、EPSホールディングス、イーレックスなども値を飛ばした。
 
半面、前日に年初来高値を更新したマキタやスタートトゥが反落した。SUBARUやスズキが売りに押され、ニチレイは大幅続落。ヤマトHDは下落した。午後に17年4〜6月期決算を発表した丸紅は大幅に下げた。ソニーが冴えず、住友電気工業も値を下げた。サンリオが大幅安、GMOクラウド、アイ・エス・ビー、ミサワホームなどの下げも目立つ。
 
東証2部株価指数は前日比17.19ポイント高の6305.38ポイントと続伸した。値上がり銘柄数は317、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、サンユウがストップ高。日本精鉱は一時ストップ高と値を飛ばした。中外鉱業、三井住建道路、アヲハタなど13銘柄は年初来高値を更新。リミックスポイント、神鋼鋼線工業、ジーエルサイエンス、パス、日本坩堝が買われた。
 
一方、パシフィックネット、西菱電機、カーチスホールディングス、アルデプロが年初来安値を更新。花月園観光、リンコーコーポレーション、ファステップス、マルコ、JFEシステムズが売られた。