終値として2万1500円台を回復するのは3月22日以来となった。
4月新年度相場入りとなったきょうの日経平均は大幅高で始まった後も水準を切り上げ、前引け時点では470円あまり上昇し2万1600円台を回復した。
前週末の米中貿易協議が進展するとの期待からの米国株高や中国株高も要因となり、ファナックやコマツ、安川電などの中国関連株や景気敏感株に買いが入った。
取引開始前に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)の業況判断指数(DI)の悪化が想定の範囲内にとどまったと受け止められた。また取引時間中に発表された中国の景況感指標の上昇も好感された。
外国為替市場で円安・ドル高が進行したことで、輸出関連株にも買いが広がり、一時上げ幅は500円に迫る場面があった。
ただ、日経平均2万1500円近辺は売り物も厚く、後場は海外ファンドによる先物売りなどが足を引っ張って伸び悩んだ。
市場関係者からは「中国の3月製造業購買担当者景況指数(PMI)が景気判断の節目となる50を上回ったことが好感され、中国経済への懸念が若干後退した」との声が聞かれた。新元号発表に関してプラスもマイナスも影響はないとしながらも、「なかなかないイベントなので、祝賀ムードでお金を使うようになれば」と消費拡大への期待が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も、24.17ポイント高の1615.81と大幅続伸した。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前週末比203.95ポイント高の1万4380.77だった。
東証1部の売買代金は2兆4846億円で、売買高は14億1919万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1837、値下がりは259、変わらずは43だった。