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【大引け概況】


2日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比451円69銭安の2万6393円03銭で終えた。
 
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きょうの東京株式市場はリスク回避の売り圧力が再び強まった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が軒並み大幅安となったほか、米国株市場でもNYダウが600ドル近い下げをみせるなど波乱含みの展開となり、追随する動きとなった。
ロシアのウクライナに対する攻撃が激化するなか、引き続き先行きが読めない状況が続いている。ロシアへの制裁に伴い世界経済への影響が警戒されている。また、商品市況の高騰でインフレ警戒感が一段と高まっていることもマイナス材料視されている。半導体などハイテク株や銀行・保険など金融株をはじめ幅広く売りが波及したが、原油高騰を背景に資源関連や非鉄、海運などの市況関連株には買いが向かった。
 
世界展開するトヨタやホンダ、デンソーなど自動車関連の下げが目立った。株から債券に資金を移す動きもあるなかで米長期金利が低下し、利ざや悪化の思惑から保険や銀行株も売られた。日経平均は下げ幅を一時は500円超まで広げるなど、投資家のリスク回避姿勢が改めて強まった。このところ買われていたエムスリーといったグロース(成長)株にも売りが及んだ。
 
一方、ニューヨーク原油先物価格の上昇でINPEXが大幅高となった。他の資源の需給逼迫も警戒されるなか、非鉄金属株などへの買いも目立った。
 
市場からは「ウクライナの状況次第だが、先行きは読めない。右肩下がりのトレンドの中で動き、多少戻りを入れても、問題が長期化すれば、下値を探る可能性がある。資源株など個別に動いてはいるが、一般は静観が無難だろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比325.48ポイント安の1万6753.33だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、37.23ポイント
安の1859.94で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆1119億円。売買高は14億2553万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1875と、全体の86%を占めた。値上がりは251、変わらずは53銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では、ゴム製品、輸送用機器、保険業が下落。鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属は上昇。
 
個別では、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体主力株が安く、トヨタ自動車も売られた。ソニーグループも冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが値を下げ、T&D、第一生命ホールディングスも安い。キーエンス、ダイキン、ブリヂストンが下落したほか、日立製作所の下げが目立つ。朝日放送グループホールディングスが急落、LIXIL、太平洋セメントなども大きく売り込まれた。
 
半面、日本郵船が全体相場に逆行し、ソフトバンクグループ(SBG)、任天堂、コナミHDもしっかり。INPEXは大幅高に買われた。住友金属鉱山の上げも目立つ。ネクソンが急伸、三菱商事も頑強。ホウスイが急騰したほか、大平洋金属、大阪チタニウムテクノロジーズが値を飛ばし、大紀アルミニウム工業所も大きく水準を切り上げた。
 
東証2部株価指数は前日比61.47ポイント安の7151.43ポイントと4日ぶり反落した。
出来高は1億1102万株。値上がり銘柄数は122、値下がり銘柄数は281となった。
 
個別では丸順、ロックペイント、相模ゴム工業、電業社機械製作所、ハイレックスコーポレーションなど7銘柄が昨年来安値を更新。明治機械、アライドテレシスホールディングス、ナガホリ、ヨネックス、日本精機が売られた。
 
一方、SDSホールディングス、東邦金属がストップ高。ロブテックスは一時ストップ高と値を飛ばした。スーパーバッグ、Abalance、AIメカテック、日本伸銅、パシフィックネットが買われた。