中国政府による経済対策への期待で前日のNYダウ工業株30種平均が大幅高となり、買いが波及した。
5日の中国・上海総合指数などアジアの株式相場が総じて堅調に推移し、短期筋による買い戻しが優勢だった。円相場が1ドル=109円台前半に下落したのも、相場を支えた。電子部品や産業機械など市場で景気敏感株と位置付けられる銘柄がにぎわった。
ただ、新型肺炎が企業業績の重荷になるとの懸念で伸び悩む場面もあった。本格化する2019年4〜12月期決算の発表では、新型肺炎がサプライチェーン(供給網)に悪影響を与える可能性を指摘する企業が目立つ。
前日に20年3月期通期の業績予想を上方修正したソニーは買いが先行したものの、勢いは続かず、下げて終えた。3月期末を控え、地方銀行など国内機関投資家が決算対策の売りを出した。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比157.06ポイント高の1万5247.07だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、17.59ポイント高の1701.83で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4412億円。売買高は13億2970万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1581、値下がりは493、変わらずは85だった。