19日の米国市場でNYダウは大幅に続落し、725ドル安となった。世界的に新型コロナウイルスで感染力の強いインド型(デルタ株)が流行しており、リスク回避ムードが広がった。米10年物国債利回りは1.2%を割り込み、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)も節目の20を上回った。
ここまでの下げで取引時間中は値ごろ感に着目した買いが入る場面もあったが、米長期金利は急低下し、ニューヨーク原油先物相場も大幅安になるなど、リスク回避の動きが市場全体に広がるなかで買いの勢いは続かなかった。東京株式市場は22日から始まる4連休を前に手控えムードも広がりやすく、商いも低調だった。
JPX日経インデックス400は5日続落した。終値は前日比157.71ポイント安の1万6994.25だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、18.24ポイント安の1888.89で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3941億円。売買高は10億8646万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1656と、全体の約7割を占めた。値上がりは441、変わらずは95銘柄だった。