日経平均は先週900円超上げて約半年ぶりの高値水準となっており、高値警戒感からの当面の利益を確保する売りがやや優勢だった。日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、下げ幅が一時前週末比200円を超えた。
電機や情報通信など主力業種、精密機器やサービス業の下げが目立った。
しかし、日経平均が心理的な節目の2万3000円付近まで下げると、押し目買いや買い戻しが入った。東京株式市場の取引時間中、米国株先物が堅調に推移したことが相場を下支えした。
朝方に内閣府が発表した2020年4〜6月の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率27.8%減と戦後最大の落ち込みを記録した。個人消費の減少幅が想定以上に大きく景気の先行きに対する懸念が広がった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前週末比120.59ポイント安の1万4516.62だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、13.56ポイント安の1609.82で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆5014億円。1月20日以来約7カ月ぶりの少なさだった。夏休みシーズンで市場参加者が限られ、商いは低調だった。売買高は8億1922万株で2019年12月30日以来約8カ月半ぶりの低水準だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1452銘柄と約67%だった。値上がりは635、変わらずは86銘柄だった。