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【大引け概況】
13日の日経平均株価は反落し、前週末比455円10銭安の1万9043円40銭で終えた。
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前週末10日の欧米市場は聖金曜日の祝日で休場だったが、日本時間13日の時間外取引で米株価指数先物が下落した影響があった。
国内で新型コロナウイルスの感染者数の増加に歯止めがかからず、企業活動や消費を長期にわたって押し下げるとの見方が売りを促した。日銀が上場投資信託(ETF)を買い入れなかったとの観測を受けて後場には下げ幅を広げた。
複数のメディアが中国で新たに確認された感染者数が再び100人を超えたと伝えたのも重荷となった。
 
この日の株安の大きな要因は、原油安への不安だった。主要産油国は12日、日量1500万バレル以上の減産で合意したが、新型コロナウイルスの流行による経済活動の停滞でエネルギー需要は落ち込んでおり、「投資家は、原油相場を引き締めるには、減産の幅が不十分と判断した」ようだ。
原油価格が低迷すれば米国のシェールオイル業者が発行した社債が債務不履行に陥って金融市場が混乱する、と心配する市場関係者は多い。株式市場はしばらく、新型コロナの動向とともに原油価格にも神経質になりやすいと思われる。
 
JPX日経インデックス400は大幅反落。終値は前週末比223.15ポイント(1.74%)安の1万2611.65だった。TOPIXも大幅反落し、24.13ポイント(1.69%)安の1405.91で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆6513億円と2兆円を下回り、1月20日以来3カ月ぶりの低水準だった。売買高は10億5607万株。東証1部の値下がり銘柄数は1740と、全体の8割を占めた。値上がりは380銘柄、変わらずは49銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、証券・商品先物取引業、鉄鋼、非鉄金属の下落率が大きかった。上昇は鉱業、水産・農林業の2業種。
 
個別では、ファーストリテイリングが大幅安、東京エレクトロンの下げも目立つ。リクルートホールディングスも安い。オンワードホールディングスも大きく値を下げた。川崎汽や商船三井など海運株の下げが目立ったほか、日本製鉄やJFEの鉄鋼株も大きく売られた。トヨタ自動車が軟調、三菱自やマツダも下げが大きかった。
 
一方で武田や東洋紡は逆行高となった。イオンやヤマトHDも上昇した。SHIFTが活況高に買われた。シキボウが値幅制限いっぱいに買われたほか、ファイズホールディングスも商いを伴いストップ高、クロスキャットはストップ高に張り付いたまま大引けまで値がつかなかった。このほか低位株では有機薬品工業が物色人気となった。
 
 
東証2部株価指数は前週末比12.05ポイント安の5482.55ポイントと6日ぶり反落した。出来高8527万株。値上がり銘柄数は200、値下がり銘柄数は224となった。
 
個別では、鉄人化計画、ロブテックス、セコム上信越、いい生活、キクカワエンタープライズが売られた。
 
一方、キーウェアソリューションズ、木村工機、ぷらっとホームがストップ高。ツヴァイ、ショクブンなど3銘柄は年初来高値を更新。フュートレック、ミズホメディー、パシフィックネット、野崎印刷紙業、パスが買われた。