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【大引け概況】
12日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比72円56銭安の2万2866円17銭で終えた。
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前日の米国株市場ではNYダウが3日続伸で連日の最高値更新、ナスダック指数も4日続伸と戻り歩調を続け、原油市況が上昇傾向を強めるなど、東京市場でも引き続きリスクオンの流れが意識される環境にあった。
しかし、最近の相場急上昇を受けた利益確定売りが優勢だった。日経平均が11日に付けた年初来高値(2万2938円)を上回る場面もあったが、続かなかった。
米国の金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)など海外の重要イベントを控え、投資家の買い見送り姿勢が強まった。ファナックや信越化など値がさハイテク株の一角が安かった。
 
市場では「12〜13日のFOMCを控え、海外投資家の動きが鈍かった」との声が聞かれた。クリスマス休暇に入った海外勢も多いとみられ、東証1部の売買代金は概算で2兆5106億円と少なかった。午後は日銀による上場投資信託(ETF)買いへの期待が後退し、日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。
 
 
東証1部の売買高は16億62万株。値下がり銘柄数は1024と、全体の約5割だった。値上がりは910、変わらずは113。JPX日経インデックス400は小幅ながら4日続伸した。終値は前日比11.51ポイント高の1万6086.00だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に4日続伸し、1.74ポイント高の1815.08で終えた。
 
個別では、昭電工が下げた。午後に2017年12月期の連結営業利益予想を引き上げたが市場予想に届かなかった。任天堂が軟調、オリンパス、東京エレクトロン、安川電機、京セラ、日電産、味の素、HOYAも安い。
 
一方で銀行株が買われ、三菱UFJや三井住友FGが年初来高値を更新。JXTGも同高値を付けた。国際石開帝石や丸紅が上げた。コマツ、オムロンも上昇した。物語コーポレーションがストップ高となり、シーズ・ホールディングスも買われた。
 
この日東証1部に上場したカチタスは、売り出し価格を1.5%上回る1665円の初値を付けた。午後は買い優先で、終値は初値比11.7%高の1860円だった。
 
 
東証2部株価指数は前日比27.21ポイント高の7077.01ポイントと4日続伸。値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は217となった。
 
個別では、グッドコムアセット、富士通コンポーネントがストップ高。テクノマセマティカルは一時ストップ高と値を飛ばした。第一カッター興業、大盛工業、森組、TTK、ソルコムなど36銘柄は年初来高値を更新。ファステップス、アルトナー、東テク、コンテック、セキドが買われた。
 
一方、岡野バルブ製造、花月園観光、JEUGIAが年初来安値を更新。オーミケンシ、エンビプロ・ホールディングス、ラオックス、富士ピー・エス、大和重工が売られた。