動画再生
【大引け概況】
15日の日経平均株価は反落し、前日比44円60銭安の2万6687円84銭で終えた。
本日のマーケット動画
時間:00:01:08 容量:9.97M

過去のマーケット動画はこちら
 
きょうの東京株式市場は、見送りムードの強い展開となった。世界で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、主要都市で経済活動の制限強化が進んでいる。国内でも菅政権は観光支援策を一時停止することを決定、景気先行きに対する懸念が買い気を削ぐ格好となった。あすまでの日程で行われるFOMCの結果を見極めたいとの思惑も上値を重くした。
 
ただ、前日の米国株市場ではNYダウが安かったもののナスダック総合指数はプラス圏を維持したこともあって、東京株式市場でも日経平均の下げ幅は限定的なものにとどまった。
経済成長の強さが主要経済統計から確認された中国の関連銘柄や巣ごもり需要銘柄などには下値で押し目買いも入り、相場を下支えした。
 
米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で、日本時間15日午前の取引時間中には堅調に推移していた米ダウ工業株30種平均先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ工業株30種平均」が、午後に入り上げ幅を急速に縮め、一時下落に転じると日経平均も下げ幅を拡大する場面があった。
 
15日から米国で連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。市場関係者からは「今回のFOMCではネガティブ・サプライズの可能性も少なくない。結果と、結果を受けて株式市場がどう反応するかを見極めたいという投資家が多く、今日は様子見姿勢が強かった」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比85.22ポイント安の1万6109.84だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、8.47ポイント安の1782.05で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2219億円。売買高は11億1825万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1177と、全体の5割強を占めた。値上がりは894、変わらずは110銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は空運業、鉄鋼、保険業の下落が目立ち、上昇はパルプ・紙、ガラス・土石製品、精密機器など。
 
個別銘柄は、公募増資の受け渡し日だったANAHDはおよそ8%安で取引を終えた。JFE、日本製鉄が売られた。OLCも大幅安。SUMCO、東エレク、日本製鉄、三菱商、東京海上、三菱UFJ、三井住友が安かった。
 
一方、川重はおよそ6%高。IHI、住友重など機械株が高かった。王子HD、日電硝、HOYAが値を上げ、ファナックは堅調を持続し、エムスリー、ファーストリテが買われた。
 
東証2部株価指数は前日比38.67ポイント高の6756.34ポイントと続伸した。
出来高2億2807万株。値上がり銘柄数は180、値下がり銘柄数は232となった。
 
きょう東証2部に新規上場したビイングHDは公開価格(1000円)を23.9%上回って取引を終えた。初値比では16.2%安。
 
個別ではクロスプラス、リードがストップ高。ギグワークス、STIフードホールディングス、ICDAホールディングス、児玉化学工業、中国工業など11銘柄は年初来高値を更新。西川ゴム工業、図研エルミック、アスモ、千代田化工建設、カワセコンピュータサプライが買われた。
 
一方、梅の花、東京ソワール、フレンドリーが年初来安値を更新。天昇電気工業、那須電機鉄工、ジャパンエンジンコーポレーション、黒田精工、ツインバード工業が売られた。