前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数などが大きく上昇したのを受け、主力株はじめ幅広く買いが先行し、日経平均は139円高となる場面があった。
ただ、前日までの4営業日で日経平均は700円近く上昇していたこともあって、買い一巡後は利益確定の売り圧力に押された。アジア株市場はまちまちの動きだったが、米株価指数先物が軟調な動きをみせていたこともあって、目先利益を確定しようとする動きが優勢となった。
取引参加者が少なく薄商いのなか、午後は前日終値を挟んで一進一退の展開となった。
トランプ米大統領は日本時間21日午前、中国は米大統領選に向けて「大規模な偽情報のキャンペーンを展開している」とツイッターに投稿した。新型コロナウイルスの感染拡大で中国が対策を怠ったとも批判し、中国に対する強硬な姿勢を示した。米中関係が悪化するとの懸念が相場の重荷だった。
新型コロナウイルスに関する政府の基本的対処方針等諮問委員会が21日、大阪、京都、兵庫の3府県について緊急事態宣言の発令を解除する案を了承した。事前の報道通りで想定内との見方があった一方、「経済再開に向けて進んでいるのは投資家心理の支えになる」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比38.43ポイント(0.29%)安の1万3404.46だった。東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落し、3.48ポイント安の1491.21で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9230億円。売買高は11億4829万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1058、値上がりは1005、変わらずは108だった。