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【大引け概況】
24日の日経平均株価は反発した。前週末比27円35銭高の2万1285円99銭で取引を終了した。
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週末にG20首脳会議を控える中、こう着感の強い相場展開となった。米株安の流れから小幅に下落して始まると、その後関東地方で震度4を観測する地震の影響もあってか、一時2万1185円67銭まで下げ幅を広げる局面もみられた。
 
その後、上げ下げを繰り返したが、時間外取引での米株価指数先物高を支えに底堅くなり、後場の早い段階で2万1317円86銭まで強含んだ。
「中国の王受文商務次官は24日、米国と中国の通商担当者が協議しているなどと述べた」とロイター通信が報じ、米中貿易交渉が継続しているとの見方から、株価指数先物に散発的な買いが入ったことも、相場を支えた。
  
一方で、外国為替市場で円高ドル安傾向にあることで上値が重く、上げ幅は限られた。
20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)を控えて投資家の様子見姿勢も強く、東証1部の売買代金は約4年半ぶりの低い水準に落ち込んだ。
 
市場からは「後場はほとんど動いていない。金利低下による過剰流動性はプラスだが、円高やイラン追加制裁はマイナス。トランプ米大統領の一言に振り回されても結論が出ず、米中首脳会談までは見送り状態だ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前週末比18.99ポイント高の1万3789.51だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、1.84ポイント高の1574.74だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆4115億円、売買高は8億3001万株だった。値上がり銘柄数は1066銘柄、値下がり966銘柄、変わらず113銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、繊維製品、石油・石炭製品、海運業の上昇が目立ち、下落は不動産業、陸運業、鉱業など。

個別では、ソニー、NTTデータが堅調、ファーストリテイリングも上昇している。リクルートホールディングス買い優勢だった。トクヤマ、第一三共、日揮の上昇が目立った。日本アジア投資がストップ高となったほか、GMOインターネットも値を上げた。システム情報、市光工業も大きく買われた。住石ホールディングスは物色人気となった。
 
半面、任天堂、東京エレクトロン、ディーエヌエが冴えず、ZOZOも軟調だった。スズキも下落した。Orchestra Holdings、コロプラが急落したほか、アトラエも下値を探った。サイバーエージェント、ユニファミマ、ネオスも値を下げた。住友不、トレジャー・ファクトリーも安い。

東証2部株価指数は反発した。前週末比10.57ポイント高の6496.15ポイントだった。
出来高4952万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は194となった。
 
個別では、オーミケンシがストップ高となり、サンセイ、セキドは一時ストップ高となった。金下建設、エプコ、FUJIKOH、北海道コカ・コーラボトリング、ブルドックソースなど9銘柄は年初来高値を更新した。都築電気、ナガホリ、リミックスポイント、いい生活、南海辰村建設が買われた。
 
一方、アイケイ、日本食品化工、児玉化学工業、高砂鐵工、TONEなど15銘柄が年初来安値を更新した。アクロディア、デュアルタップ、コーアツ工業、YE DIGITAL、日建工学が売られた。