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【大引け概況】
19日の日経平均株価は反発し、前日比123円33銭高の2万2478円79銭で終えた。
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19日から国内で都道府県をまたぐ移動制限が全面解除となるなか、景気回復期待が高まり、日経平均は上昇して始まった。後場にかけては日銀の買い観測もあるなか、高値圏での推移が続いた。

ただ、新型コロナウイルス感染「第2波」への警戒感から、日経平均は下げに転じる場面もあった。東エレクの21年3月期の増収増益見通しを受けて半導体関連が上昇したほか、空運、陸運も高かった。
 
東エレクが前日公表した2021年3月期の連結業績予想の営業利益が前期比15.9%増と大方の予想を上回る「ポジティブ・サプライズ」となり、朝方から半導体関連株に買いが広がった。傘下の衣料ブランドの新店効果に期待が集まるファーストリテなど値がさ株もけん引し、日経平均株価は反発した。
 
市場からは「指数寄与度の高い銘柄がフォローしているが、全体は値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗し、精彩を欠いている。押し目買い、戻り売りのゾーン内にあり、動きあぐねいている」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに小幅反発。終値は前日比2.31ポイント高の1万4263.59だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続落し、0.29ポイント安の1582.80で終えた。
東証1部の売買代金は2兆8398億円だった。大引けにかけて英FTSEの指数構成銘柄の資産配分調整(リバランス)に伴い商いが膨らんだ。
 

業種別株価指数(33種)は空運業、精密機器、小売業の上昇が目立ち、下落は鉄鋼、非鉄金属、海運業など。
 
個別銘柄では、2021年3月期の増収増益見通しを発表した東エレクが7%上昇。DLEが急伸した。アドバンテスト、ディスコなどその他の半導体関連にも上げが目立った。キーエンスも小幅高。JR東海、JAL、塩野義は堅調。ファーストリテが強含みで、西松屋チェも上伸。任天堂は切り返した。
 
半面、三菱ケミHD、日本製鉄は売られた。レーザーテック、ソニー、トヨタ、ディエヌエーは軟調、三菱UFJ、三井住友、MS&AD、第一生命HD、三井不、KDDI、リクルートHDも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比67.52ポイント高の6496.86ポイントと4日続伸した。
出来高2億0446万株。値上がり銘柄数は265、値下がり銘柄数は143となった。
 
個別ではOak キャピタル、ツインバード工業がストップ高。ベース、インスペックは一時ストップ高と値を飛ばした。ビットワングループ、北海道コカ・コーラボトリング、プレミアムウォーターホールディングス、パシフィックネット、プロスペクトなど12銘柄は年初来高値を更新。GMOペパボ、ウェルス・マネジメント、ダイトーケミックス、西川ゴム工業、誠建設工業が買われた。
 
一方、フレンドリーが年初来安値を更新。JMACS、アライドテレシスホールディングス、東海リース、田岡化学工業、日本精機が売られた。