19日から国内で都道府県をまたぐ移動制限が全面解除となるなか、景気回復期待が高まり、日経平均は上昇して始まった。後場にかけては日銀の買い観測もあるなか、高値圏での推移が続いた。
ただ、新型コロナウイルス感染「第2波」への警戒感から、日経平均は下げに転じる場面もあった。東エレクの21年3月期の増収増益見通しを受けて半導体関連が上昇したほか、空運、陸運も高かった。
東エレクが前日公表した2021年3月期の連結業績予想の営業利益が前期比15.9%増と大方の予想を上回る「ポジティブ・サプライズ」となり、朝方から半導体関連株に買いが広がった。傘下の衣料ブランドの新店効果に期待が集まるファーストリテなど値がさ株もけん引し、日経平均株価は反発した。
市場からは「指数寄与度の高い銘柄がフォローしているが、全体は値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗し、精彩を欠いている。押し目買い、戻り売りのゾーン内にあり、動きあぐねいている」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに小幅反発。終値は前日比2.31ポイント高の1万4263.59だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続落し、0.29ポイント安の1582.80で終えた。
東証1部の売買代金は2兆8398億円だった。大引けにかけて英FTSEの指数構成銘柄の資産配分調整(リバランス)に伴い商いが膨らんだ。