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【大引け概況】
29日の日経平均株価は小幅に反発し、大引けは前日比15円64銭高の2万0664円64銭だった。
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米建機大手キャタピラーの決算が中国事業の不振により事前予想を下回ったことなどから、前日の米主要株価指数が下落し、東京株式市場も午前中は機械など中国との関連が強い業種中心に売りが優勢となった。
ただ、30日以降は国内企業の決算発表が集中する上、週後半には米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中閣僚級貿易協議の結果発表が予定されており、「重要スケジュール前に海外機関投資家は休み状態」だった。
売り注文にもそれほど厚みはなく、中国などアジアの主要市場の株価指数が底堅さを見せる中、後場に入って機械株の一角などに小口の押し目買いが入ると日経平均株価は値を戻した。
日銀による上場投資信託(ETF)買いの思惑を手掛かりにした株価指数先物への買い戻しなどが優勢になった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1157億円。売買高は11億8229万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1143、値下がりは894、変わらずは89銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、電気・ガス業、水産・農林業、パルプ・紙などが上昇。石油・石炭製品、機械、電気機器などが下落した。
 
 
個別では、売買代金トップの任天堂が前場の軟調展開から後場プラス圏に切り返した。ソフトバンクグループが堅調、東京電力ホールディングスも高い。ユニファミマや三井不、京王などの内需株が高い。良品計画が買われ、NTTも堅調。ファストリ、テルモなども買われた。
 セラクがストップ高に買われ、幸楽苑ホールディングスも値を飛ばした。新日本理化が物色人気継続、ネオジャパン、デジタルアーツも大幅高。文化シヤッター、TOKYO BASEも上昇した。
 
半面、東京エレクトロン、SCREENホールディングスなど半導体関連株が下落、武田薬品工業も売りに押された。コマツ、や日立建機、ファナック、日本電産など設備投資関連が値を下げ、トレンドマイクロも大幅安。CKD、住友理工が急落したほか、アルバック、アスクルも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比3.33ポイント高の6654.08ポイントと反発した。
出来高5396万株。値上がり銘柄数は151、値下がり銘柄数は255となった。
 
個別では、田岡化学工業がストップ高。ピーエイは一時ストップ高と値を飛ばした。エスティック、インスペックは昨年来高値を更新。ぷらっとホーム、ユニバンス、アピックヤマダ、アイケイ、森組が買われた。
 
一方、Abalance、光陽社、クロスプラス、三社電機製作所、ヤギが売られた。