米建機大手キャタピラーの決算が中国事業の不振により事前予想を下回ったことなどから、前日の米主要株価指数が下落し、東京株式市場も午前中は機械など中国との関連が強い業種中心に売りが優勢となった。
ただ、30日以降は国内企業の決算発表が集中する上、週後半には米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中閣僚級貿易協議の結果発表が予定されており、「重要スケジュール前に海外機関投資家は休み状態」だった。
売り注文にもそれほど厚みはなく、中国などアジアの主要市場の株価指数が底堅さを見せる中、後場に入って機械株の一角などに小口の押し目買いが入ると日経平均株価は値を戻した。
日銀による上場投資信託(ETF)買いの思惑を手掛かりにした株価指数先物への買い戻しなどが優勢になった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1157億円。売買高は11億8229万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1143、値下がりは894、変わらずは89銘柄だった。