朝方、前日の米株高を背景に続伸し、取引時間中の年初来高値を上回った。しかし、その後は利益確定売りに押され、2万2200円前後でもみ合う展開となった。
ただ、日本の10連休や主要企業の2019年3月期決算の発表などを控え、買い控えムードが強まった。政府による景気刺激策への期待が後退し、中国・上海総合指数が軟調に推移したことが投資家心理を冷やした。
値がさ株のファーストリテが堅調で、日経平均の下支えとなった一方、中国株安から輸出関連株の一角が売られ、全体を押し下げた。
日経平均は4月に入り前日までの17営業日のうち13営業日が高く、その間に1000円以上水準を切り上げていたこともあって、買い疲れ感も意識された。
市場からは「ゴールデンウイークを控え、基本的に様子見だ。若干、ポジション調整の動きは出ているが、リスクを取りたい者はいない。主要企業の決算を控えていることもあり、連休前まではもみ合い継続だろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比90.31ポイント安の1万4334.40だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、10.92ポイント安の1612.05で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3229億円、売買高は12億1358万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1510、値上がりは547、変わらずは79だった。