前日の米株式市場では、NYダウが348ドル安と大幅下落。半導体大手のマイクロン・テクノロジーの決算が予想を下回ったことが嫌気され、ハイテク株全般が売られた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%超の下落となった。
この日の東京株式市場も売り先行の展開となった。半導体関連株などに売りが膨らみ日経平均株価は一時、2万6100円台まで売られ下げ幅は400円を超えた。トヨタやホンダなど自動車株への売りも続いた。また、東エレクやアドテストなど日経平均への影響度が大きい銘柄の下げが目立った。
ただ、日経平均株価は21日まで5日続落するなど大きく値を下げていただけに、下値には値頃感からの買いが入った。今晩は米国で11月個人消費支出(PCEデフレーター)や12月ミシガン大学消費者態度指数など重要経済指標が発表されることもあり、様子見姿勢で上値は重い展開が続いた。海運株や自動車株が安く、銀行株は引き続き買われた。
売り一巡後は下げ幅を縮小した。足元で下げ局面が続いているため、自律反発を見込んだ買いが入った。週末とあってこのところ積み上げた売り持ち高を解消する動きも出た。午後に入ると、新規の売買材料に乏しく、狭いレンジでの推移が続いた。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、10.23ポイント(0.54%)安の1897.94で終えた。