前日の米市場で米長期金利が上昇してハイテク株に売りが広がった流れを受け、東京株式市場でも売り注文が出た。
ナスダック総合株価指数と主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となった。東京市場でも東エレクといった値がさの半導体関連やソフトバンクグループ(SBG)に売りが出て指数を押し下げた。
朝方から売りが優勢だった。チャート上で5日移動平均を明確に下回り、午前の中ごろから下げが加速した。米株価指数先物が日本時間11日午後の時間外取引で軟調に推移したことで日経平均先物に短期筋などからの売りが出たのも重荷となり、下げ幅は一時1000円に迫った。
前日に21年3月期決算を発表したパナソニックは6%安となった。市場では「決算発表をきっかけに売りを出す流れが続いている」との声も聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落し、前日比46.35ポイント安の1905.92で終えた。JPX日経インデックス400も反落。終値は425.75ポイント安の1万7173.53だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆9567億円。売買高は12億8914万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1989と、全体の9割を占めた。値上がりは169、変わらずは33銘柄だった。