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前週末の米株市場でNYダウなど主要指数が揃って高く、買い安心感が浮上したほか、WTI原油先物価格が1バレル=50ドル台に上昇したことなども追い風に、きょうの東京市場は買い優勢でスタートした。その後は伸び悩んだものの、取引時間中に為替が1ドル=111円台半ばに円安方向に振れたことがポジティブ要因となった。
石油関連株には原油高を好感した買いが入った。出遅れ銘柄として割安感が意識された鉄鋼など資源関連株にも買いが広がった。
ただ買い一巡後は上値が重かった。ロシアを巡る米政治の不透明感が意識され、指数の上げ幅は限定的だった。値上がり銘柄数は東証1部全体の67%を占めたものの、市場参加者不足で手控えムードも漂う状況だった。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前週末比75.09ポイント高の1万4004.89だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、7.92ポイント高の1567.65で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9224億円。4月18日以来およそ1カ月ぶりに2兆円を下回った。売買高は14億6741万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1354と全体の67%を占めた。値下がりは531、変わらずは131銘柄だった。
個別では、工場自動化需要が世界的に高まっていることを背景にSMCは年初来高値を更新した。米農機・建機大手ディアの好業績を受けてクボタは大幅高となった。18年3月期の純利益が10%増になる見通しを発表したSOMPOの上げも目立った。新日鉄住金やJFEの上昇も大きかった。売買代金トップのソフトバンクグループが上昇、タカタがストップ高に買われ、ユニデンホールディングスが大幅高、KLabも急伸となった。
一方、医薬品の塩野義や第一三共、アステラスは下落した。東エレクやアドテストは下落し、住友商や三菱商が下げた。郵船など海運株が売られた。リクルートホールディングスが軟調、クラリオンが値を下げたほか、イーレックス、タクマなども安い。
東証2部株価指数は前週末比46.11ポイント高の5927.56ポイントと続伸した。値上がり銘柄数は308、値下がり銘柄数は138となった。
個別ではセメダインがストップ高。三井住建道路、鉄人化計画、三光マーケティングフーズ、ピックルスコーポレーション、パシフィックネットが買われた。
一方、フード・プラネットがストップ安。三京化成、東京コスモス電機、光陽社、ソリトンシステムズ、野崎印刷紙業が売られた。