取引開始直後は円相場の落ち着きを背景に上伸したが、その後はじりじりと値を消す展開。
米国株式市場は感謝祭で休場となり、この日は海外投資家が不在だった。「想定通り」とはいえ、中国株や香港株の下落につれて増えた売り注文を吸収できず、日経平均はさえない値動きを強いられた。
外国為替市場で円相場が円安・ドル高水準で安定しており買いが先行したものの、米中関係の先行きに対する懸念は強く上げ一服後は下げに転じた。午後に入ると香港や上海などのアジア株安を受け、海外の短期筋が株価指数先物に断続的な売りを出し下げ幅を広げた。
また、週末ということもあり、いったんポジションを解消する売りが出ていた様子だ。
市場からは「土日に米中関係がどう動くか分からない上に、来週前半には注目度の高い11月の米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数を控え、ポジション(持ち高)を手じまう動きが加速した」との見方があった。
JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比86.27ポイント安の1万5183.29だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、8.70ポイント安の1699.36で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆7571億円、売買高は9億9450万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1184と、全体の約5割を占めた。値上がりは856、変わらず117だった。