午前中は個人投資家などによる当面の利益を確保する小口の売りがやや優勢だったが、株価の下落場面では押し目買いや買い戻しが多く、日経平均は小幅安で午前の取引を終えた。
午後に入ると、株価指数先物に「海外の短期投資ファンドによる注文とみられる、まとまった買い」が断続的に入ったことで、買い優勢に転じた。中国・上海株の上昇幅拡大に加え、時間外取引の米国株先物の値上がりが好感されたとみられる。一時は取引時間中として約2カ月ぶりに2万1500円台に乗せた。
ただ、取引終盤にかけて利益確定売りが厚みを増し、日経平均は上げ幅を急速に縮小した。
20日に公表された1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、参加者の大半が資産縮小の早期停止を示唆した一方、経済動向によっては年内の米利上げを適切とする参加者もいた。これまでの株高は米利上げ停止観測に支えられた側面があったため、利益確定売りを後押しする一因になった。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比5.40ポイント高の1万4332.69だった。東証株価指数(TOPIX)は0.03ポイント高の1613.50で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2414億円。売買高は12億320万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1029と、全体の48%だった。値下がりは1000、変わらずは101銘柄だった。