前日の米国市場で景気敏感株が下落したことから、東京株式市場でも金融株やゴム株は軟調だった。その一方、コロナ禍での成長期待の高い情報通信株などがにぎわった。「成長株から景気敏感株へと向かっていた動きの巻き戻しが進んだ」形で、値がさのハイテク株が幅広く買われ、日経平均の押し上げ役となった。
オプションに絡んだ断続的な買いが出ているとの指摘もあった。国内の新型コロナウイルスの感染者数が再び増加し、行動規制の動きも出ているが、「市場は足元のコロナ再拡大を織り込んだ可能性がある」との指摘が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続伸し、101.47ポイント高の1万6155.04だった。東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、10.58ポイント高の1778.25だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆4792億円。売買高は11億6400万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1299と約6割を占めた。値下がりは791、変わらずは88だった。