前日の米株式市場では、NYダウが6ドル安と小幅に3日ぶりに反落したが、S&P500種指数は最高値を更新するなど高安まちまちだった。これを受けた東京株式市場は、朝方値を下げスタートし一時160円を超す下落となった。
ただ、下値には買いが入り、午前10時過ぎには200円を超す上昇となる場面があった。半導体関連などハイテク値がさ株が堅調だった。
中国メディアが中国不動産大手、恒大集団は23日に期限を迎える米ドル建て債券の約8350万ドルの利払いを実行すると報じた、と伝わったことも好感された。後場に入ってからは積極的な買いは手控えられ、2万9000円を前に上値を押さえられた。
全体に上値は伸びなかった。衆院選で自民党が議席を減らすかもしれないとの観測が引き続き重荷となった。主要企業の決算内容を見極めたいとの雰囲気もあり、積極的に買う動きは乏しかった。
市場からは「直近のマド(14日高値2万8576円68銭−15日安値2万8726円22銭)を埋め、終値で75日線割れを回避し、200日線に戻したが、仮に両線を割り込めば、嫌な形になる」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日ぶり反発した。東証株価指数(TOPIX)は反発し、1.42ポイント高の2002.23で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4303億円。売買高は10億5124万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は933と全体の約4割だった。値下がりは1122銘柄、変わらずは129銘柄だった。