前日の米株高を受け寄り付きに日経平均は高く始まったが、買い続かずその後すぐに値を消す動きとなった。マイナス圏に転じた後も次第安の展開は続き、後場寄り後に先物を絡め230円あまり下げる場面があったが、米国での大型経済対策による景気回復への期待が根強く、相場の下値を支えた。日銀による指数連動型上場投資信託(ETF)買いが入るとの思惑も加わって、取引終了にかけて下げ渋った。
次期財務長官となるイエレン氏が公聴会で財政出動を伴う景気回復に前向きなコメントを示したことは、おおむねポジティブに受け止められているが、バイデン次期米大統領の就任式を目前に、ポジション整理の売りが全体相場を押し下げた。ただ、主力株が軟調な半面、中小型株には買われる銘柄も少なくなかった。
米大統領就任式の会場となる連邦議会議事堂やホワイトハウス周辺では厳戒態勢が敷かれ、緊張感も高まっている。政治的な混乱などの不確定要素が残るなか、市場では積極的な買いを控える雰囲気もあった。
JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比67.75ポイント安の1万6782.16だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、6.26ポイント安の1849.58で終えた。