年初来高値を連日で更新した。
1996年11月29日(2万1020円)以来、約20年10カ月ぶりの高値となる。
前日の米国株市場はNYダウをはじめ主要3指数がいずれも過去最高値を更新、外国為替市場では円安一服局面にあるが、主力株をはじめ幅広い銘柄に資金が流入した。
また、衆院選で与党優勢となった序盤情勢を受けて投資家心理が改善した。
13日に株価指数オプションとミニ日経平均先物10月物の特別清算指数(SQ)算出を控え、2万1000円など権利行使価格を意識した買いも入った。8日続伸は16年12月6〜16日(9日続伸)以来の長さだった。
午後の取引では2万1000円まであと6円まで接近する場面もあった。ただ、日経平均は直近8営業日で600円近く上昇したため、利益確定目的の売りも出た。国内の機関投資家らが持ち高調整売りに傾いたことで大台超えは翌日以降に持ち越しとなった。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比28.71ポイント高い1万5005.17だった。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、3.32ポイント高の1700.13で終えた。07年7月31日(1706.18)以来となる10年2カ月ぶりの高値を付けた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5847億円。売買高は15億3627万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1130と、全体の56%近くを占めた。値下がりは804、変わらずは96だった。
個別では、ソフトバンクグループが商いを大きく膨らませて上昇、リクルートホールディングスも買いを集めた。東京エレクトロン、コマツが高く、豊和工業はストップ高に買われた。SMC、OLCや資生堂、オリックス、ペッパーフードサービス、丸文が値を飛ばし、enishも急伸。アイフルも物色人気となった。このほか、リンクアンドモチベーション、中外製薬なども上値を追った。
半面、任天堂が軟調、塩野義製薬も下落した。プレナス、三井金属が急落、アルテック、パソナグループも売られた。モリテック スチール、昭和電工などが安く、住石ホールディングス、東海カーボンも値を下げた。
塩野義や第一三共、大塚HDは下げた。旭化成や住友鉱、パナソニックが下落し、三菱UFJやSOMPOも安い。
東証2部指数は前日比85.07ポイント高の6888.23ポイントと反発した。
特設注意市場銘柄の指定が解除になった東芝が上昇した。
値上がり銘柄数は262、値下がり銘柄数は195となった。
個別では、サイバーステップがストップ高。三光合成は一時ストップ高と値を飛ばした。桧家ホールディングス、第一カッター興業、日和産業、E・Jホールディングス、北海道コカ・コーラボトリングなど25銘柄は年初来高値を更新。技研興業、京進、マナック、櫻島埠頭、寺岡製作所が買われた。
一方、JEUGIAが年初来安値を更新。アウンコンサルティング、DNAチップ研究所、玉井商船、D.A.コンソーシアムホールディングス、アオイ電子が売られた。