前週末の欧米株市場が総じて堅調な値動きを示したことが投資家心理を強気に傾けた。米国株市場では、5月の雇用統計が市場コンセンサスを下回ったことを受け長期金利が急低下し、これを背景にハイテク株が買われ全体指数を押し上げた。もっとも、東京株式市場では今週末にオプションSQ算出を控えることもあり、上値を買い進む動きは限定的だった。2万9000円近辺は先物を絡め不安定な動きとなりやすく、戻り売りニーズの強さも観測されている。
このところ上昇の目立っていたトヨタが5営業日ぶりに反落するなど自動車株の下落が目立った。鉄鋼や銀行、機械など景気敏感株の一角もさえない動きとなった。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前週末比12.52ポイント高の1万7706.94だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、1.66ポイント高の1960.85で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1910億円。売買高は9億4592万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1052と、全体の約48%だった。値下がりは1036、変わらずは105銘柄だった。