連日で年初来高値を更新し、2021年11月以来およそ1年半ぶりの高値水準となった。
きょうは強気優勢の地合いが続き、日経平均株価は2万9600円台まで上値を伸ばした。前週末の米国株市場ではNYダウが小幅ながらマイナス圏で引け5日続落となったほか、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落するなど冴えない展開だった。しかし、東京株式市場は海外勢による株価指数先物への断続的な買いや外国為替市場での円安・ドル高の進行が追い風となり、日経平均を押し上げた。上値では短期的な過熱感を警戒した売りも出て、朝高後は高い水準での一進一退が続いた。
半導体関連は上値が重かったものの、大手金融株が高く全体相場を支える格好となった。決算発表に絡み、個別は明暗を分ける形となっている。
一部の国内機関投資家による利益確定売りなどで、上げ幅を縮める場面があった。前週末12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら5日続落で終えたほか、きょうのアジアの株式相場も高安まちまちで、日本株の独歩高が目立つ。
市場からは「相場のけん引役は外国人投資家とみられるが、海外マネーの流入がさらに続くかどうかは不透明だ。上昇トレンドとは言え、どこかでスピード調整がないと後が怖い。きょうで決算も一巡し、手掛かり材料もなくなってくる」との声が聞かれた。