連日で年初来高値を更新し、2015年8月17日以来、約2年1カ月ぶりの高値を付けた。
2日の米国市場でNYダウは152ドル高となり、主要株価指数が揃って過去最高を更新した。9月ISM製造業景況指数の予想上振れや米長期金利の上昇が好感された。
米サプライマネジメント協会(ISM)が2日発表した9月のISM製造業景況感指数が60.8と13年4カ月ぶりの水準に上昇した。ISM指数は日米の株価指数に3カ月程度、先行することが多く、海外投資家の先高期待が高まった。
外国為替市場で円相場が1ドル=113円台前半に下落したことも輸出関連株中心に支援材料となった。米国株高と円安進行を好感して買いが買いを呼ぶ展開となった。
不動産業や電気・ガスなど内需株の上昇が目立った。
「脱原発」を唱える希望の党代表の小池百合子東京都知事が衆院選に不出馬の考えを示し、脱原発の実現性が遠のいたとの見方から午後に入り、関西電や沖縄電は売買高を伴い上昇した。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比108.32ポイント高の1万4880.19だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、10.84ポイント高の1684.46で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2821億円。売買高は14億5094万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1172と、値下がりは759、変わらずは99銘柄だった。
個別では、米投資ファンドによるTOB(株式公開買い付け)が明らかとなったアサツーDKは大幅高した。三井不動産や三菱地所など大手不動産株が買いを集めた。
塩野義とエーザイが買われた。任天堂が小高く、日産自が5日ぶりに反発し、トヨタはしっかり。ファナック、キーエンスが年初来高値を更新した。
一方、資生堂や小野薬、花王は下落した。T&Dと国際石開帝石は売られた。
エン・ジャパンやフルキャストなど、人材関連の一角が軟調となった。日本郵政、東エレク、パナソニックは小緩んだ。
東証2部株価指数は前日比1.60ポイント高の6760.53ポイントと5日続伸した。
値上がり銘柄数は275、値下がり銘柄数は188となった。
個別では、三井住建道路、土屋ホールディングス、ソルコム、北海道コカ・コーラボトリングなど39銘柄が年初来高値を更新。
大興電子通信、エルナー、ウイルプラスホールディングス、いい生活、メタルアートが買われた。
一方、象印マホービン、アルデプロが年初来安値を更新。トーヨーアサノ、富士通コンポーネント、サイバーステップ、堺商事、リミックスポイントが売られた。