13日に発表された米11月消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.1%上昇と10月の7.7%から低下しインフレ懸念を後退させる内容だった。これを好感し、NYダウは上昇した。この流れのなか、東京株式市場で日経平均株価は堅調に推移した。半導体製造装置関連などハイテク株が買われたほか繊維や精密機器などが値を上げた。
米国のインフレピークアウト観測が改めて意識され、米金利が低下するなかで金融株がさえなかった。円高・ドル安の進行で、SUBARUなど自動車株の一角が下げた。
今晩は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表されることから、その結果に対する関心が高い。FOMC後の株高を期待した買いが入る場面もあったが、次第に結果を見極めたいと様子見の雰囲気が広がった。
市場からは「米CPIの鈍化で米金融政策に対して楽観的な見方に傾いている。FOMC(米連邦公開市場委員会)で想定内の内容が示されれば、アク抜けにつながるだろう。日経平均が2万8000円台に乗せたことで、次は2万8500円が意識されてくる」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前日比11.74ポイント(0.60%)高の1977.42で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4917億円、売買高は9億8558万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1258、値下がり銘柄数は493、変わらずは85銘柄だった。