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【大引け概況】

19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比185円38銭(0.69%)高の2万6985円09銭で終えた。

 
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前日の米国株市場で主要株価指数が揃って下落したものの、終盤急速に下げ渋った流れを受け買い優勢でスタートし、一時日経平均は300円強の上昇で2万7100円まで水準を切り上げる場面があった。
外国為替市場で1ドル128円台まで急激に円安が進んだことで半導体関連など輸出セクターに買いが流入し、全体相場を押し上げた。東エレクやアドテストなど日経平均への寄与度が大きい値がさ株にも物色が向かい、指数を押し上げた。
 
ただ、2万7000円近辺では戻り待ちの売りニーズも強く、途中は値を消しマイナス圏に沈む場面もあった。後場寄りに大口の買いが入り一段高となり、その後も高値圏で売り物をこなし、結局185円高で着地したが、2万7000円台にはわずかに届かなかった。
 
ロシア軍が18日にウクライナ東部のドンバス地方での攻勢を強め、停戦合意に向けた見通しが立たないことも相場の重荷となった。
 
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比15.62ポイント(0.83%)高の1895.70で終えた。
 

東証プライムの売買代金は概算で2兆2336億円。売買高は9億6196万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1253と、全体の約7割を占めた。値下がりは505銘柄、変わらずは81銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では鉱業、海運業、非鉄金属、精密機器などが上昇。小売業、サービス業、医薬品などは下落した。
 
個別では、売買代金が唯一1000億円を超えたレーザーテックが値を上げたほか、東京エレクトロン、三井ハイテックなどの半導体関連株が買いを集めた。また、日本郵船や川崎汽船など海運株も高い。INPEXが高く、住友金属鉱山も大幅高、三菱商事も上値を追った。RPAホールディングスが値上がり率トップとなり、TSIホールディングス、大平洋金属なども値を飛ばした。マルマエ、大真空も値を飛ばした。トヨタや日産自、マツダが上昇。NTNやジェイテクト、住友鉱やDOWAも高い。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)が軟調、ファーストリテイリングも安い。オリエンタルランドが値を下げ、リクルートホールディングスも軟調。エムスリー、東京海上ホールディングスが売りに押され、富士通も冴えない。ネットプロテクションズホールディングス、北の達人コーポレーションは大幅安。協和キリン、第一三共も下落した。