前日の米国株市場で主要株価指数が揃って下落したものの、終盤急速に下げ渋った流れを受け買い優勢でスタートし、一時日経平均は300円強の上昇で2万7100円まで水準を切り上げる場面があった。
外国為替市場で1ドル128円台まで急激に円安が進んだことで半導体関連など輸出セクターに買いが流入し、全体相場を押し上げた。東エレクやアドテストなど日経平均への寄与度が大きい値がさ株にも物色が向かい、指数を押し上げた。
ただ、2万7000円近辺では戻り待ちの売りニーズも強く、途中は値を消しマイナス圏に沈む場面もあった。後場寄りに大口の買いが入り一段高となり、その後も高値圏で売り物をこなし、結局185円高で着地したが、2万7000円台にはわずかに届かなかった。
ロシア軍が18日にウクライナ東部のドンバス地方での攻勢を強め、停戦合意に向けた見通しが立たないことも相場の重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比15.62ポイント(0.83%)高の1895.70で終えた。