国内企業の業績改善を期待した海外投資家の買いが支えとなり、2日ぶりに年初来高値を更新した。2018年12月3日以来の高値を付けた。
修正EU離脱案の合意を受けて前日の米国株が買われた流れを引き継ぎ、朝方から上昇。株価指数先物に大量の買いが入ったことで、日経平均株価は一時前日終値に比べ200円近く値上がりした。
中国国家統計局が18日発表した7〜9月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率が過去最低となり、前場は中国政府による景気てこ入れ策が意識され上げ幅を200円近くに広げる場面があった。
ただ、19日に控える英議会での欧州連合(EU)離脱を巡る新協定案の採択を見極めたいとのムードも強く、上値では戻り待ちの売りが増えた。
休日を前に買値を上回った銘柄を売って利益を確定する動きが強まり、値下がりに転じる銘柄が相次いだ。市場では「海外の短期投資家の取引が中心だったため、相場の流れが変わるのが速かった」という。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比18.72ポイント安の1万4510.17だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、2.17ポイント安の1621.99で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9968億円。売買高は10億8228万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1053、値下がりは1002、変わらずは100だった。