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【大引け概況】

6日の日経平均株価は3日続伸し、前営業日比9円23銭高の2万2548円35銭で終えた。
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連日で年初来高値を更新し、1996年6月26日以来およそ21年4カ月ぶりの高値を付けた。
前週末の欧米株式市場の堅調を受け、東京市場も取引開始から上昇したが、買い一巡後は利益確定売りも強まり、日経平均株価は午前中から一時値を消す場面が見られた。
 
安倍晋三首相と来日中のトランプ米大統領が6日午後に会談した。午前には別の会合でトランプ氏が対日貿易赤字に不満を示したとの報道が流れており、首脳会談の動向を注視する様子見気分が投資家の間に強まった。
大引け前の日経平均は前日終値を挟んで方向感を欠いた。96年6月26日に付けたバブル経済崩壊後の戻り高値(2万2666円)には届かなかった。
 
また、5日までにサウジアラビアで多数の王子らが汚職容疑で拘束されたと伝わっており、一部海外投資家の心理を冷やした面がある。半面、原油先物相場が上昇し、鉱業や石油石炭製品株の一角には買いが入った。海運業や機械も高かった。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆3497億円。6日連続で3兆円を上回ったのは15年8月以来約2年2カ月ぶりとなる。
 
JPX日経インデックス400は小幅続伸した。終値は前営業日比0.77ポイント高の1万5905.43だった。東証株価指数(TOPIX)は小反落し、1.42ポイント安の1792.66で終えた。
 
東証1部の売買高は19億3816万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は794と、全体の39%を占めた。値下がりは1156、変わらずは83銘柄だった。
個別銘柄では、6日に18年3月期の連結純利益(国際会計基準)予想を上方修正した住友商が買われた。2日に発表したユニクロの10月の国内既存店売上高が前年同月比8.9%増と大きく伸びたファストリも上昇した。いすゞやソニー、アサヒ、ファナック、キーエンスが買われた。三菱商は急伸、トヨタ、ホンダ、スズキ、ファーストリテが高く、神戸鋼が切り返した。
 
一方、13時に18年3月期の連結純利益見通しを引き下げたSUBARUが下落した。米子会社のスプリントが米同業との経営統合交渉を打ち切ったと5日に発表したのを受け、ソフトバンクが売られた。マツダや住友電、富士通も下落した。古河電が大きく値を下げ、決算発表延期の王子HDも急落した。
 
東証2部株価指数は前営業日比26.27ポイント安の6923.81ポイントと続落した。値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は252となった。
 
個別では、Casaが年初来安値を更新。セメダイン、タクミナサンユウ、アルメディオ、日本パワーファスニングが売られた。
 
一方、泉州電業がストップ高。田辺工業、鈴縫工業、TTK、エイジア、北海道コカ・コーラボトリングなど43銘柄は年初来高値を更新。浜井産業、小島鉄工所、リミックスポイント、杉村倉庫が買われた。