上げ幅は3月27日(551円)以来で、今年3番目の大きさだった。
前日まで大きく下げた反動に加え、円高・ドル安が一服したため、買い戻しの動きが活発化した。日経平均株価は午後に上げ幅を拡大した。
取引終盤は一段高となり、前日の下げを取り戻した。海外ヘッジファンドなど短期筋が、株価指数先物の売りの持ち高を解消する目的の買い戻しを膨らませ、相場全体を押し上げた。買い戻しは1日を通じて断続的に入り、高値引けとなった。
中国・上海株や香港株は軟調だったものの、特にこれを嫌気する売りは出なかった。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比252.40ポイント高の1万5131.82だった。東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発し、終値は27.45ポイント高の1710.95だった。
いずれも上昇率は日経平均より低かった。
東証1部の売買代金は概算で2兆533億円。売買高は12億624万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1795と、全体の8割超を占めた。値下がりは264、変わらずは45だった。
業種別株価指数は、33業種すべて上昇。特に精密機器、情報・通信業、倉庫・運輸関連業が目立った。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループが大きく買われ、ファーストリテイリングも値を飛ばした。スズキとヤマトHDが上昇した。村田製や富士通が買われ、関西電や東ガスも上昇した。ブイ・テクノロジー、アミューズ、アトラエ、石原産業が高く、キュービーネットホールディングス、アニコム ホールディングス、アルヒなども大幅高となった。
半面、SUMCOが冴えず、武田薬品工業、東海カ、スタートトゥデイも軟調。第一生命HDやソニーFH、りそなHDも売られた。新川は前日に続き一時ストップ安に売られる場面があった。第一カッター興業、キャリアインデックス、ワタミも大幅安。ハウスドゥ、ペプチドリームなども下落した。
東証2部株価指数は前日比32.85ポイント高の7131.27ポイントと4日ぶり反発した。
出来高7552万株。値上がり銘柄数は259、値下がり銘柄数は161となった。
個別では、省電舎ホールディングスがストップ高。ベネフィット・ワン、チャーム・ケア・コーポレーション、キョウデン、イクヨは年初来高値を更新。RVH、ビート・ホールディングス・リミテッド、川金ホールディングス、ファステップス、マルコが買われた。
一方、三光マーケティングフーズがストップ安。中央ビルト工業、アウンコンサルティング、アスモ、ブルドックソース、エスビー食品など41銘柄は年初来安値を更新。
スマートバリュー、アライドテレシスホールディングス、デュアルタップ、ニーズウェル、パスが売られた。