本格化する決算発表とあわせて通期業績予想を下方修正する企業が目立ち、先行きに対する不透明感から利益確定を目的とした売りが出た。
朝方は前日の米国株の上昇や、為替相場の円安・ドル高基調を好感した買いが先行。採算改善への期待から電気機器や機械など輸出関連株に買いが入った。米株式相場の上昇が続いていることも投資家心理を改善させ、相場の支えとなった。
日経平均株価は節目となる2万1000円の手前まで迫る場面があったが、買いは続かず、その後マイナス圏に沈んだ。
午後に入ると、旧正月で中国市場などが休場となっていることもあり、こう着感が強まり、2018年10〜12月期の決算発表をにらんだ個別株物色が中心となった。
19年3月期の企業業績見通しは下方修正も多いが、事前に織り込み済みで株価の反応は限られている。
市場からは「バリュエーション(企業価値評価)的に高くはないが、新規の材料がなく上値は重い。景気が良ければ株が買われるところだが、金利に目が行き警戒感が出ている雰囲気だ。米利上げ見送りといっても半信半疑のようで、確信が持てるまで、資金が流入してにくい面もあろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅に続伸した。終値は前日比6.46ポイント高の1万4053.16だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、1.55ポイント高の1582.88で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1054億円、売買高は12億2836万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は730、値上がりは1325、変わらずは72だった。