朝方はリスク選好ムードだったが、買い一巡後は値を消し、後場寄り早々に下げに転じる場面もあった。前週末の米国株市場ではNYダウが史上最高値を連日で更新、外国為替市場でもドルが買われ円安方向に振れたことから、東京株式市場も買い優勢でスタートした。しかし、寄り付きでフシ目の3万9000円台を約1カ月ぶりに回復したものの、その後は次第に上げ幅を縮小する展開になった。
半導体製造装置の主力銘柄が米半導体株高に追随できず、朝高後に売られる格好となり、全体指数を押し下げる形となった。週末に8月の米雇用統計発表を控え、足もと買い手控えムードも漂う。ただ、銀行や保険などの金融株が高く全体を支えた。日本時間今晩の米国株市場がレーバーデーで休場ということもあり、海外投資家の参戦が限られ、全体売買代金は3兆3000億円台と低水準だった。
米ハイテク株高を背景に、アドテストなど半導体関連株の一角が買われたほか、外国為替市場で円相場が1ドル=146円台まで下落したためホンダなど自動車株が堅調に推移した。
日経平均は節目の3万9000円を上回ると、目先の達成感から利益確定売りや戻り待ちの売りに押され、下落に転じる場面もあった。市場では「今週末には8月の米雇用統計の発表を控えており、積極的には買いづらい」との声が聞かれた。