東証株価指数(TOPIX)は8.02ポイント高の1808.37と、ともに3日ぶりに反発した。
前日の米株高や米金利上昇観測を背景に17日朝方の東京株式市場は買いが先行し、その後はもみ合いのまま午前の取引終了を迎えた。
午後、為替がやや円安・ドル高に動くと買いが強まり、日経平均株価は一時2万2800円台後半に上昇した。取引終了にかけ、手じまい売りが出たもようで、上げ幅を縮小した。
市場では「米国で10年物国債の金利が3%を超える状況が続くなか、中東情勢の不透明感やそれに伴う原油高なども警戒され、それらの状況を織り込むまで、強気になりづらく、押し目買いで対処したい」と慎重な声も聞かれた。
東証1部の出来高は14億7347万株、売買代金は2兆3870億円。騰落銘柄数は値上がり1146銘柄、値下がり840銘柄、変わらず97銘柄だった。
業種別株価指数(全33業種)は銀行業、輸送用機器、鉄鋼が上昇し、情報・通信業、電気・ガス業、小売業は下落した。
個別では、売買代金トップの三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調、第一生命、東京海上も上昇。トヨタ、ホンダは堅調。任天堂が上伸し、マネックスはにぎわい、ファーストリテは強含み。新日鉄住は反発した。
レノバが活況高、GMOインターネットも商いを伴い上値を追った。オカダアイヨン、ユニデンホールディングスが値を飛ばし、リョービ、日本化学工業なども人気を集めている。
半面、NTT、KDDI、東電力HD、武田が売りに押され、資生堂、ファナック、村田製、三菱電も値下がりした。
三井不動産も冴えない。スタートトゥデイが値を下げ、パーソルホールディングスは大幅安となった。物語コーポレーションが急落したほか、ペッパーフードサービス、日東工業も大きく下げた。ラウンドワン、プリマハムも下落した。
東証2部株価指数は前日比74.51ポイント高の7263.21ポイントと反発した。
出来高1億2392万株。
値上がり銘柄数は276、値下がり銘柄数は178となった。
個別では、JMACSがストップ高。日本和装ホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、ICDAホールディングス、フライトホールディングス、リミックスポイント、SECカーボンなど10銘柄は年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ベリテ、コメ兵、相模ゴム工業、森組が買われた。
一方、中外鉱業、日本食品化工、ウェルス・マネジメント、第一稀元素化学工業、広栄化学工業など16銘柄が年初来安値を更新。ASTI、ロックペイント、ニッキ、川澄化学工業、村上開明堂が売られた。