前日の米株式市場では、NYダウは2ドル安と小幅に4日続落したが、ナスダック指数は271ポイント高と急伸し最高値を更新した。エヌビディアなど半導体株が相場を押し上げた。
これを受けた東京株式市場でも、半導体関連株に買いが流入したほか、新たな長期経営方針を発表した三井不動産が急伸し不動産株が買われた。
日経平均株価の上昇幅は朝方に一時300円を超える場面があった。海外短期筋とみられる株価指数先物への買いが断続的に入ったことや、外国為替市場で1ドル=153円台と円安・ドル高基調が続いたことも主力銘柄への追い風となった。
ただ、日経平均株価への寄与度が大きいファーストリテイリングは下落し上値を抑える展開。週末でポジション調整の動きもあり結局、日経平均は80円高で取引を終えた。
買い一巡後は伸び悩む場面が多かった。チャート上の25日移動平均(前日時点で3万9707円)が上値抵抗として意識され、戻り待ちや利益確定売りが出た。日経平均への寄与度が高いファストリが下げたことも重荷となった。午後に入ると、週末を控えた持ち高調整の売りも出た。
日経平均先物・オプション4月限SQ(特別清算指数)値は3万9820円59銭となった。