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【大引け概況】
3日の日経平均株価は続伸し、前日比111円97銭高の2万9058円11銭で取引を終えた。
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前日の欧州株市場が総じて高く、独DAXは連日の最高値更新となったほか、米国株市場もNYダウなど主要株指数が揃ってプラス圏で引けたことで買い安心感が広がった。日経平均は寄り付きこそマイナスでスタートしたが、その後は急速に切り返し2万9000円台に浮上した。新型コロナワクチンの普及が進むなか、食品など内需関連株の一角が買われたほか、半導体関連などに上昇する銘柄が目立つ。
またトヨタが連日で最高値を更新し、1万円台に迫る場面があった。ただ、日本時間の明晩に5月の米雇用統計の発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑もあり、日経平均の上値は重かった。2万9000円近辺では引き続き戻り売りニーズの強さが確認された。
 
半導体関連は政府が月内にまとめる成長戦略の原案で半導体産業の国内誘致を進める方針を示したことが買い材料として意識された。
 
きょうの日本時間夜には米国で5月のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用リポートが発表される。市場では「内容次第では米連邦準備理事会(FRB)の資産購入縮小の議論に影響が出るため、積極的に売買しにくい」との見方があり、午後は積極的な売買が手控えられた。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比148.37ポイント(0.85%)高の1万7702.27だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、16.37ポイント(0.84%)高の1958.70で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6131億円。売買高は10億9198万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1498と、全体の約7割を占めた。値下がりは594、変わらずは101銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は陸運業、輸送用機器、電気機器が上昇。鉄鋼、非鉄金属、海運業は下落した。
 
個別では、トヨタ自動車が売買代金トップとなり上値追い継続。売買代金2位のレーザーテックにも人気が集まり大幅高で9連騰。東京エレクトロン、任天堂も買いが優勢だった。JR東日本が物色人気となりオリエンタルランドも堅調。アーレスティ、マルマエ、モリテック スチールも値を飛ばした。パンチ工業が大幅高、アトラエも大きく水準を切り上げた。
 
半面、5月の国内ユニクロの既存店売上高が減少したファーストリテイリングが急落、富士フイルムホールディングス、TDKやネクソンが冴えず、サイバーエージェント、ネクソンも下落した。BEENOS、デンカが急落、アドウェイズも大幅安。スノーピーク、クロス・マーケティンググループなども安い。
 
東証2部株価指数は前日比17.79ポイント高の7528.26ポイントと5日続伸した。
出来高1億3009万株。値上がり銘柄数は212、値下がり銘柄数は180となった。
 
個別では、グローバルダイニングがストップ高。鉄人化計画、東京ソワールは一時ストップ高と値を飛ばした。Oak キャピタル、クリヤマホールディングス、ウェルス・マネジメント、スーパーバッグ、ワシントンホテルなど20銘柄は年初来高値を更新。タカトリ、ナガホリ、テラプローブ、明星電気、アドテック プラズマ テクノロジーが買われた。
 
一方、エスビー食品、昭和化学工業、旭コンクリート工業、タクミナ、ぷらっとホームなど7銘柄が年初来安値を更新。オーナンバ、スリーエフ、テクノマセマティカル、ツインバード工業、日本ピグメントが売られた。