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【大引け概況】
18日の日経平均株価は大幅に3日続落した。前日比422円94銭安の2万1046円24銭で取引を終了した。
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一時は6月18日以来1カ月ぶりに2万1000円を割り込んだ。下落幅は3月25日以来およそ4カ月ぶりの大きさだった。
 
前日の米株安や企業業績の悪化観測を背景に海外短期筋による株価指数先物などへの売りが膨らんだ。相場の変動率が急上昇し、機関投資家によるリスク回避目的のヘッジ売りを巻き込み、下げ幅が拡大した。外国為替市場での円高・ドル安基調も投資家心理の重荷となった。
輸出企業の業績悪化につながるとの警戒感から海運や電気機器といった景気敏感株が売られたほか、原油安を受けて石油関連株も下落した。また、海外短期筋による株価指数先物などへの売りも膨らみ、現物株市場を押し下げた。
 
一気にポジションを圧縮するといった狼狽売りではなく、模様眺めムードが強く、指値状況が薄い中で、断続的なインデックス売りに押された格好であろう。
今後は国内でも決算シーズンとなるため、より様子見姿勢が強まりやすくなることから、不安定な相場展開が続きそうである。
 
市場からは「半導体市況の悪化でキヤノンが通期業績を下方修正する」と伝わったことで「投資家は個社に限った話ではないと受け止め、日本株の相対的な魅力低下を意識した」との声が聞かれた。
 
売買代金は2兆1000億円台と12営業日ぶりに2兆円台を上回った。
東証1部の売買代金は概算2兆1777億円、売買高は12億8872万株だった。値下がり銘柄数は2075銘柄、値上がり55、変わらず20銘柄だった。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やダイキン、ファナック、ファストリが下落した。京セラやリクルートなども安く、ソニー、任天堂も軟調だった。キーエンス、村田製作所、キヤノン、NOKなどが売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクや第一生命ホールディングスなど生保株、トヨタ自動車など自動車株も値を下げた。古野電気が急落し、アトラエ、ワールド、パソナグループなども大幅安となった。
 
半面、コーセーが上昇した。曙ブレーキ工業が物色人気化したが後半は大きく伸び悩んだ。三桜工業、学情、イオンファンタジーなどが大幅高となり、グレイステクノロジー、ワイヤレスゲートなども買われた。
 
東証2部株価指数は5日続落した。前日比71.84ポイント安の6535.49ポイントだった。
出来高1億2224万株。値上がり銘柄数は91、値下がり銘柄数は330となった。
 
個別では、上村工業、石井表記、イクヨ、ジェコー、大和が年初来安値を更新。ヴィスコ・テクノロジーズ、ファーマフーズ、FRACTALE、パシフィックネット、ピーエイが売られた。
 
一方、川本産業、日本アビオニクスが一時ストップ高となった。三井住建道路、アゼアス、情報企画、東邦化学工業、川上塗料など9銘柄は年初来高値を更新した。サイバーステップ、価値開発、リミックスポイント、ユーピーアール、アスモが買われた。