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【大引け概況】
7日の日経平均株価は反落し、前日比122円78銭安の2万0751円28銭で終えた。
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前場中ごろから日経平均は下げ幅を広げる展開を余儀なくされた。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が軟調だったことに加え、東証1部の騰落レシオが前日時点で120%を超えていたこともあって、目先利益確定を急ぐ動きが株価を押し下げた。
 
個別企業の決算内容をみて選別物色する動きが活発だった。6日に純利益の見通しを下方修正したトヨタに海外投資家などの売りが膨らみ、最近発表した業績がさえなかった銘柄に改めて売りが広がった。
一方、好決算と自社株買いを発表したソフトバンクグループ(SBG)が急伸し、相場を下支えした。
 
日経平均の下げ幅は200円を超える場面があった。このところ2万1000円に接近しながら上回れない展開が続いており、年明け以降の戻り相場が一巡したとみた海外短期筋による株価指数先物への売りが膨らんだ。
 
SBGは制限値幅の上限で終え、日経平均へのプラス寄与は166円に達した。18年4〜12月期は投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などの株式評価益が貢献し大幅増益となった。ただ市場には投資ファンド収益の振れは大きいとの見方があり、「きょうのSBG株の上昇は短期的な買い戻しにとどまりそう」との声も出ていた。
 
市場では「買い手掛かり難もあり、日経平均株価の2万1000円が壁として意識されるなか、トレンドが出るまでの間は、個別株への物色が中心になりそう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比118.15ポイント安の1万3938.55だった。
東証株価指数(TOPIX)は続落し、13.10ポイント安の1569.03で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5553億円。売買高は12億5075万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1575と、全体の7割強を占めた。値上がりは489、変わらずは63だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、パルプ・紙、鉱業、不動産業、建設業の下落率が大きかった。上昇は情報・通信業。
 
個別では、ファーストリテイリングが軟調、トヨタ自動車も下値を探る展開。ソニー、任天堂、パナソニック、デンソーが下げたバンダイナムコホールディングス、電通、ヤマハ、NTTデータは急落した。三菱ケミカルホールディングスの下げも目立つ。鳥居薬品が値下がり率トップに売り込まれたほか、ネクシィーズグループ、雪印メグミルク、森永乳業なども大幅に値を下げた。システナ、ネクステージなども大きく下落した。
 
半面、ソフトバンクグループが断トツの売買代金をこなしストップ高となり、東京エレクトロン、キーエンスなども高い。SUBARUや資生堂、武田も買われた。メンバーズが急騰、船井総研ホールディングスも値を飛ばした。イソライト工業、ニチイ学館、グレイステクノロジーが大幅高、島津製作所なども物色人気となった。
 
東証2部株価指数は前日比22.20ポイント安の6728.89ポイントと4日ぶり反落した。
出来高3491万株。値上がり銘柄数は165、値下がり銘柄数は250となった。
 
個別では、東邦化学工業、スガイ化学工業、インテリジェント ウェイブ、デュアルタップ、カワセコンピュータサプライが売られた。
 
一方、玉井商船がストップ高。高田工業所は一時ストップ高と値を飛ばした。テクノ菱和、インスペックは昨年来高値を更新。プレミアムウォーターホールディングス、上村工業、マミヤ・オーピー、アゼアス、東京自働機械製作所が買われた。