米国の個人消費や企業決算の良好さを背景に買いが先行した。
また、中国の広東省で主力家庭用ゲーム機の販売が承認されたと伝わった任天堂が大幅高となり、同社株を保有する個人投資家を中心に心理が強気に傾いて相場全体を支えた。任天堂と取引のある電機株、デバイス関連などその周辺株にもポジティブな影響を及ぼした。
外国為替市場で円相場が1ドル=112円近辺で安定して推移し、輸出関連銘柄の買い安心感が高まったことも、相場を支えた。
ただ、大型株には利益確定売りが出るなどイースター休暇のため海外勢の参加者が少なかったこともあり、大引けにかけて伸び悩んだ。
来週から本格化する2019年3月期の決算発表、10連休を控えていることから、動意が乏しくなった。足元で株価上昇をけん引してきた海外勢からは先物に持ち高調整目的の売りが出て、上値は重かった。
市場からは、「週末に向けて連日陰線となり、上値の重さが勝っている。来週は10連休の直前週で決算も出てくるため、全体はもみ合いで個別株物色中心になろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比17.59ポイント高の1万4367.25だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、1.96ポイント高の1616.93で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆208億円。売買高は9億2898万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1147、値下がりは899、変わらずは95だった。