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【大引け概況】
6日の日経平均株価は、前日の終値と比べ1071円84銭安の2万1610円24銭で取引を終えた。
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 東証株価指数(TOPIX)は80.33ポイント安の1743.41と、ともに3営業日連続で大幅下落した。
昨年10月以来の安値で、下落幅は2016年6月以来の大きさになった。
 
前日の米大幅株安や軟調なアジア株相場を受けて、運用リスクを回避する目的の売りが広がった。信用取引での追加証拠金(追い証)発生を警戒した売りも出た。取引時間中には下げ幅を1603円まで広げ、下落率が7%を超す場面もあった。
 
外国為替市場で一時1ドル=108円台半ばまでドル安・円高に振れたことも嫌気されたほか、株式需給面では海外ヘッジファンドによるアルゴリズムを使った高速売買に伴う売り圧力も下げを助長した。
 
JPX日経インデックス400は3日続落した。終値は前日比682.29ポイント安の1万5446.99だった。
 
市場では「株価が下落して割安感が強まった」との指摘も聞かれたが、買いは少なく、売りが圧倒的に優勢となった。「株価下落に乗じた欧州系投資ファンドによる投機的な売りも多かった」との声もある。
米国で金利上昇懸念が後退し、株価が反転するまでは、東京株式市場は「下値不安が続き、買いは入りにくい」とみられる。
 
東証1部の出来高は31億5571万株だった。16年11月22日(33億9500万株)以来の水準。売買代金は5兆6483億円だった。13年5月以来の大商いとなった。
業種別株価指数は全33業種が下落した。
騰落銘柄数は値上がり35銘柄、値下がり2027銘柄、変わらず3銘柄。
 
個別では、任天堂、ソニーが大量の売りに押され、ソフトバンクG、ファーストリテも安く、武田、花王、楽天、三菱UFJ、三井住友が下落、第一生命は下げ足を速めた。スズキ、トヨタ、日産自、SUBARUの自動車株も軟調。安川電、ファナック、キーエンスが売られた。
 
一方、日経平均構成銘柄ではマルハニチロと三菱自が逆行高。ともに今期業績予想を上方修正しており、マルハニチロは4%近く上昇した。また、業績上方修正のアトラや第3四半期が好決算だったシグマクシスなどが東証1部上昇率上位に顔を出した。

 
東証2部株価指数は前日比410.01ポイント安の7098.17ポイントと3日続落した。
値上がり銘柄数9に対し、値下がり銘柄数が508と、全面安商状となった。
 
個別では、森組、日本精蝋、CKサンエツ、ジュンテンドーがストップ安。
JESCOホールディングス、省電舎ホールディングス、DNAチップ研究所、鉄人化計画、日本和装ホールディングスなど22銘柄は一時ストップ安と急落した。技研ホールディングス、工藤建設、FUJIKOH、フュートレック、アスモなど45銘柄は昨年来安値を更新。三社電機製作所、堀田丸正、コンテック、アグレ都市デザイン、エムジーホームが売られた。
 
一方、京葉瓦斯が昨年来高値を更新。大水、ジェコー、倉庫精練、ニッセイ、伊勢化学工業が買われた。