2020年4〜6月期決算で、市場予想を上回る利益だった銘柄が評価され、大きく上昇した。前日の米株高でリスク許容度も増し、幅広い銘柄に買いが及んだ。
「前週は月末の特殊要因もあり、一部投資家による売りがかさんだとみられる。足かせが取れた格好で上昇している」。
景気の先行指標とされる米サプライ管理協会(ISM)が発表した7月の米製造業景況指数が市場予想を上回り、昨年3月以来の高水準だったことなどから、東京株式市場でも米国事業の比重が大きい電機や自動車など輸出企業株の値上がりが目立った。香港、インドなどアジア市場の株価上昇も投資家に安心感を与えた。
外国為替市場で進んでいた円高・ドル安も一服したことで、買い安心感も強まった。先物取引の売り手が買い戻しに迫られたことで、上昇に弾みが付いた。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比293.07ポイント高の1万4014.69だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、32.62ポイント高の1555.26で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5086億円。売買高は14億341万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1807と、全体の8割強を占めた。値下がりは316、変わらずは50銘柄だった。