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【大引け概況】
4日の日経平均株価は大幅続伸し、前日比378円28銭高の2万2573円66銭で終えた。
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2020年4〜6月期決算で、市場予想を上回る利益だった銘柄が評価され、大きく上昇した。前日の米株高でリスク許容度も増し、幅広い銘柄に買いが及んだ。
「前週は月末の特殊要因もあり、一部投資家による売りがかさんだとみられる。足かせが取れた格好で上昇している」。
 
景気の先行指標とされる米サプライ管理協会(ISM)が発表した7月の米製造業景況指数が市場予想を上回り、昨年3月以来の高水準だったことなどから、東京株式市場でも米国事業の比重が大きい電機や自動車など輸出企業株の値上がりが目立った。香港、インドなどアジア市場の株価上昇も投資家に安心感を与えた。
 
外国為替市場で進んでいた円高・ドル安も一服したことで、買い安心感も強まった。先物取引の売り手が買い戻しに迫られたことで、上昇に弾みが付いた。
 
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比293.07ポイント高の1万4014.69だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、32.62ポイント高の1555.26で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5086億円。売買高は14億341万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1807と、全体の8割強を占めた。値下がりは316、変わらずは50銘柄だった。

 
業種別株価指数は電気機器、輸送用機器、小売業、銀行業、空運業など全33業種が上昇した。

個別では、キッコーマンの上昇が目立った。3日に4〜6月期の連結純利益が前年同期比13%減と発表したが、減益幅が市場予想を下回ったことが好感され、ストップ高まで買われた。
指数への寄与度はファストリに続き大きく、25円に達した。
旭化成や丸紅など4日の寄り付きから大引け前までに発表された決算への評価も高く、前日比2桁高となる銘柄が相次いだ。ほかでは、旭化成が買われた。三菱ケミHDや丸紅が大幅上昇。JR東海やJR西日本、東武、小田急など電鉄も上げた。
 
半面、ZHDは利益確定売りに押された。ソフトバンクGやサイバーも下げ、キーエンス、日本電産、TDKやオムロンも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比67.00ポイント高の6419.18ポイントと続伸した。
出来高2億2455万株。値上がり銘柄数は303、値下がり銘柄数は130となった。
 
個別では、伊勢化学工業、ツインバード工業、川澄化学工業がストップ高。中外鉱業、プレミアムウォーターホールディングス、エスビー食品、MCJ、ジーエルサイエンスは年初来高値を更新。川本産業、FDK、共和コーポレーション、ラオックス、フレンドリーが買われた。
 
一方、サイオスがストップ安。京進、梅の花、フレンドリー、川崎近海汽船、ロイヤルホテルは年初来安値を更新。テクノフレックス、DNAチップ研究所、内海造船、タクミナ、東亜石油が売られた。