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【大引け概況】
15日の日経平均株価は続落した。終値は前日比239円08銭安の2万0900円63銭で、節目の2万1000円を3日ぶりに下回った。
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きょうの東京株式市場は、リスクオフの流れのなか利益確定の売り圧力が顕在化し日経平均を押し下げた。

昨年12月の米小売売上高が市場予想に反して減少し、米景気懸念から前日の米ダウ工業株30種平均が下落した流れを引き継いだ売りが優勢だった。トランプ米大統領がメキシコ国境の壁建設のために「非常事態」を宣言する方針が伝わり、米政治が混迷するとの懸念も投資家心理を悪化させた。
 
外国為替市場では1ドル=110円台前半までドル安・円高が進み、これも輸出主力株中心に向かい風となった。発表された中国経済指標が悪く、同国の景気減速懸念が改めて意識されたことでアジア株も総じて軟調、これもリスク回避ムードを助長したようだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落し、前日比12.52ポイント安の1577.29で終えた。JPX日経インデックス400も反落し、終値は同117.85ポイント安の1万4007.58だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2326億円、売買高は12億7782万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1311、値上がりは726、変わらずは92銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、銀行業などが下落し、陸運業、電気・ガス業、鉱業は上昇した。
 
個別では、ソフトバンクグループが大幅安、任天堂、ファーストリテイリングも軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが下値を探り、昭和電工、東海カーボンなども安い。前日に決算を発表した銘柄のうち山パン、電通の下げが目立つ。トレンドマイクロの下げも目立つ。インターアクション、マイネットがストップ安、東洋炭素、CARTA HOLDINGSも急落した。
 
半面、ソニーが小幅に上昇しスルガ銀行が今後の業績回復期待から商いを大きく膨らませ一時ストップ高に買われる人気となった。花王、塩野義製薬も買い優勢。出光興産も堅調。エムアップ、セレス、ワイエイシイホールディングスが値幅制限いっぱいに買われたほか、学研ホールディングス、リニカル、IBJも急騰した。
 
東証2部株価指数は前日比36.58ポイント高の6654.47ポイントと反発した。
出来高9677万株。値上がり銘柄数は158、値下がり銘柄数は258となった。
 
個別では、富士ソフトサービスビューロがストップ高。パルステック工業、フジコピアンは昨年来高値を更新。東京ボード工業、ビットワングループ、クリヤマホールディングス、インスペック、やまみが買われた。
 
一方、リミックスポイント、ノザワがストップ安。Abalanceは一時ストップ安と急落した。価値開発、プロスペクト、ネットマーケティング、ヤギなど6銘柄は昨年来安値を更新。アイスタディ、キョウデン、パス、Jトラスト、SECカーボンが売られた。