前日の欧米株市場が軒並み大幅高となったことを受け、リスク選好の流れとなり主力大型株を中心に買いが優勢となった。前日の米国株市場では雇用指標の発表を受けNYダウが一時500ドル超の上昇となり、ナスダック総合指数は連日で最高値を更新した。東京株式市場では海外ヘッジファンドとみられる先物買いが主導して上げ足を強め、日経平均は一時330円あまり上昇しフシ目とみられた2万3500円ラインを突破した。
後場は戻り売りが出て上げ幅を縮小する展開となり、2万3400円台での着地となったが、日経平均は新型コロナウイルスの感染拡大で株価が世界的に急落する前の2月21日の水準(2万3386円)を回復した。
次期自民党総裁として有力視されている菅義偉官房長官が、地方金融機関について「将来的には数が多過ぎる」と述べたことを受け、再編期待の高まりから福島銀など地銀株の一部が大きく上昇した。
市場では「米国株高を受け朝方に買い戻しを済ませた後は、買い材料が乏しく、米7月の貿易収支の発表を控え見送りムードが広がった」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比83.21ポイント高の1万4749.36だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、7.84ポイント高の1631.24で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9362億円。売買高は10億2167万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1168銘柄、値下がりは898、変わらずは105銘柄だった。