朝方は個人投資家の売りが優勢で下げに転じる場面もあった。11時ごろ発表された中国の経済統計が回復の兆しを見せ、景気敏感株を中心に海外投資家などの買いが入り、上げ幅は一時100円を超えた。午後は投資家の様子見姿勢が強く、膠着感が目立った。
日米貿易交渉の初会合が厳しい内容とならなかったことや、16日の米国市場で決算が好感されたジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や金融株、半導体関連株などが買われ、NYダウは67ドル高と反発したこと安心感につながった。
前場の取引時間中に発表された3月の中国工業生産高は、前年同月と比べて8.5%増と、市場予想を大幅に上回った。
前日の米半導体株高や外国為替市場で円相場が一時、1ドル=112円台前半の円安・ドル高に進んだことも日本株の支えとなった。自動車や電気機器など主力の輸出関連株が軒並み上昇した。
ただ、その後は手掛かり材料に乏しく、小高い水準でのもみ合いとなった。
日経平均は前日までの4日で500円を超える上昇となり、短期的な過熱感を警戒した売りが出やすかった。
市場では「日経平均は陽線続きで強いが、商いを多くこなした価格帯となる2万2500円に近付くにつれ、戻り売りが警戒される。さらに上に進むには出来高が膨らまないと難しいのではないか」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅に反発した。終値は前日比26.91ポイント高の1万4475.07だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に反発し、4.22ポイント高の1630.68で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3628億円。売買高は12億7095万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1220、値下がりは803、変わらずは118だった。