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【大引け概況】
2日の日経平均株価は続伸した。終値は前日比271円12銭高の2万8362円17銭だった。
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前日に米株式相場が上昇した流れを引き継いだ。米国で個人投資家による投機的な買いが弱まり、持ち高整理を迫られていたヘッジファンドなど機関投資家のリスク選好姿勢が回復するとの見方から、幅広い銘柄に買いが入った。
 
前日の米国市場ではナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇が目立ち、東京株式市場でも東エレクなど半導体関連株に買いが先行した。
米長期金利が上昇したのを手がかりに、非鉄金属や鉄鋼などの景気敏感株にも買いが入った。
日本時間2日のシカゴ市場で米株価指数先物が堅調に推移し、2日の米株式相場が安定した動きになるとの期待から買いが優勢になった。
 
2020年4〜12月期の連結決算が本格化するなか、21年3月期の業績予想を上方修正したデンソーや豊田織、アイシンなどが買われた。日経平均は前場に下げに転じる場面があったが、業績が想定よりも良好と受け止められた銘柄への買いが相場を支えた。
 
市場からは「押し目買いの流入と言うよりは、買い戻しの影響が大きいとみられる。決算期待の銘柄は材料出尽くし感があるが、シビアな決算が予想された企業は(減益幅縮小などで)好反応を示している。ただ、来期の増益を織り込んだ水準であり、いずれ調整に入るとみている」との声が聞かれた。
 
政府は2日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言について、東京など10都府県を対象に3月7日まで1カ月延長する方針を基本的対処方針等諮問委員会に提示し、諮問委が了承した。医療提供体制が厳しいとして延長は想定内との見方があり、材料視されなかった。
 
JPX日経インデックス400は続伸し、終値は前日比141.54ポイント高の1万6744.37だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、17.18ポイント高の1847.02だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5772億円。売買高は11億6898万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1730と、全体の78.9%を占めた。値下がりは379、変わらずは82だった。

 
 
業種別株価指数(全33業種)は非鉄金属、輸送用機器、陸運業の上昇が目立った。下落は医薬品、証券・商品先物取引業、その他製品など。
 
個別銘柄では、資生堂やパナソニック、住友鉱、三菱マも高い。村田製、東エレク、ルネサスやアドテスト、ソフトバンクグループが上げた。ソニーやデンソー、トヨタが買われた。
 
一方、レーザーテック、シスメックスやキーエンス、HOYAが下落した。武田、塩野義、中外薬や京セラ、協和キリンが売られた。任天堂や大和も下げた。東電力HDが売られ、大和証G、ファーストリテ、エムスリーが値を消した。
 
東証2部株価指数は前日比73.65ポイント高の7140.19ポイントと続伸した。
出来高1億6510万株。値上がり銘柄数は291、値下がり銘柄数は118となった。
 
個別では、加地テックがストップ高。ダイショー、リスクモンスター、東亜石油、高砂鐵工、オーナンバなど8銘柄は昨年来高値を更新。那須電機鉄工、セキド、ウェルス・マネジメント、英和、神鋼環境ソリューションが買われた。
 
一方、SANEI、ファーマフーズ、菊水化学工業、ソケッツ、日本坩堝が売られた。