前日の米株式市場でダウ工業株30種平均など主要株価指数は下落した。米国債の格下げが嫌気されたほか、米長期金利の上昇が重荷となった。米株安をきっかけに最近まで上昇基調が続いていた日本株に利益確定売りが広がった。
日経平均がチャート上で25日移動平均を下抜けたことも投資家心理を冷やし、売りに拍車をかけた。市場では「当面は短期筋による先物主導の相場展開が続きそう」との声が聞かれる。
ただ、下げ渋る場面もあった。日銀は13時過ぎに臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施した。直後に外国為替市場で円安・ドル高が進み、輸出関連が主力の日本株に見直し買いが入った。前日も大幅安となっていたため、自律反発を見込んだ買いも入りやすかった。
東証株価指数(TOPIX)は続落し、33.41ポイント(1.45%)安の2268.35で終えた。JPXプライム150指数も続落し、13.47ポイント(1.30%)安の1021.32だった。