
朝方から方向感に乏しい地合いが続いた。米相互関税の上乗せ分の猶予期限が来週に迫るなか、日米交渉の道筋がいまだ見えていないことへの懸念が根強く、全体相場の重荷となった。6月下旬にかけて相場が急上昇した反動も引き続き意識されたもよう。前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株が堅調だったほか、為替相場がドル高・円安方向に振れるなかで輸出セクターの一角にも買いが流入した。日本時間今晩に6月の米雇用統計の発表を控え、模様眺めの雰囲気は強かった。日経平均は大引け間際までマイナス圏で推移していたが、この日は日経平均採用銘柄の入れ替えに伴うリバランスがあり、これに絡んだ需給要因もあって終値はプラス圏に浮上して引けた。
朝方の円高・ドル安の動きが一服し、大型株を中心に買いが優勢になった。もっとも、日米関税交渉の不透明感や英国の財政不安、国内長期金利の上昇が重荷となった。全体的に方向感が乏しく、日経平均は小幅に下げる場面も目立った。
前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が最高値を更新した。米利下げ期待などを背景にエヌビディアなどハイテク株の一角に買いが入った。東京株式市場でも東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさの半導体関連が買われ、日経平均を支えた。6月の米雇用統計の発表を日本時間今晩に控え、様子見の雰囲気も広がり、日経平均の動きは鈍かった。