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【大引け概況】


3日の日経平均株価は3日ぶりに小反発し、終値は前日比23円42銭高の3万9785円90銭だった。

 
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時間:00:01:38 容量:19.50M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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朝方から方向感に乏しい地合いが続いた。米相互関税の上乗せ分の猶予期限が来週に迫るなか、日米交渉の道筋がいまだ見えていないことへの懸念が根強く、全体相場の重荷となった。6月下旬にかけて相場が急上昇した反動も引き続き意識されたもよう。前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株が堅調だったほか、為替相場がドル高・円安方向に振れるなかで輸出セクターの一角にも買いが流入した。日本時間今晩に6月の米雇用統計の発表を控え、模様眺めの雰囲気は強かった。日経平均は大引け間際までマイナス圏で推移していたが、この日は日経平均採用銘柄の入れ替えに伴うリバランスがあり、これに絡んだ需給要因もあって終値はプラス圏に浮上して引けた。
 
朝方の円高・ドル安の動きが一服し、大型株を中心に買いが優勢になった。もっとも、日米関税交渉の不透明感や英国の財政不安、国内長期金利の上昇が重荷となった。全体的に方向感が乏しく、日経平均は小幅に下げる場面も目立った。
 
前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が最高値を更新した。米利下げ期待などを背景にエヌビディアなどハイテク株の一角に買いが入った。東京株式市場でも東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさの半導体関連が買われ、日経平均を支えた。6月の米雇用統計の発表を日本時間今晩に控え、様子見の雰囲気も広がり、日経平均の動きは鈍かった。
 

東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに小幅に反発した。終値は2.95ポイント(0.10%)高の2828.99だった。JPXプライム150指数は小幅に3日続落し、0.01ポイント安の1240.63で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆319億円、売買高は19億8848万株だった。大引けにかけて株価指数の銘柄入れ替えに絡んだ売買が膨らんだ。東証プライムの値上がり銘柄数は827。値下がりは735、横ばいは65だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、非鉄金属、輸送用機器などが上昇。情報・通信業、倉庫・運輸関連業、建設業などが下落した。
 
個別では、売買代金上位の東京エレクトロンやレーザーテック、ディスコ、アドバンテスト、ソシオネクストなど半導体関連株への買いが目立った。郵船や川崎汽船などの海運株が堅調に推移。フジクラ、東京電力HD、トヨタ自動車、日本製鉄が高い。任天堂、三菱商事が堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループもしっかり。また、ハンター症候群治療酵素製剤で良好な試験結果と発表したJCRファーマが大幅高、古河機械金属、曙ブレーキ工業が物色人気に。日野自動車、メイコーが大幅高となった。
 
 半面、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテイリングが軟調。川崎重工業や三菱重工業、IHIなどの防衛関連が軟調に推移。ソニーグループ、NTTデータG、日立も軟調。良品計画、サンリオも安い。業績下方修正と株主優待の休止を発表したアドバンスクリエイトが急落。ダイセキ、フジ・メディア・ホールディングス、日本テレビホールディングスなどが値下がり率上位となった。